競技は10分。瓦礫の街を模したフィールドの中にいる3体のダミヤンのうち、何体をスタート地点まで連れて帰って来られたかで順位を決める。瓦礫の街とスタート地点の間はちょっと離れており「ハイウェイ」で結ばれているので、ここを高速に移動する事も大事だ。同点のチームの順位は書類選考時に与えられたポイントによってつけられる。プレゼンテーション能力が問われているわけだ。
ロボットの台数やサイズには制限はなく、複数のロボットの役割分担も自由。同じタイプのロボットを複数用意して平行処理をする、あるいは瓦礫除去、救出、搬送と特化したロボットでチームを作るといったチームによる戦略の違いが出てくる。
予選会は本選に比べるとかなりルールが簡略化されている。まず、本選では操作はロボットに搭載されたカメラの映像だけを見て行うことになっているのだけど、予選では普通のラジコンのようにロボットそのものを見て操作することが許されている。したがって、Searchのフェーズは今回は存在しない。人間が神の視点でフィールドを俯瞰することができるのだ。
Rescueフェーズにも大きな違いがある。予選ではダミヤンのセンサーは使われないのだ。だから手荒な扱いをしても数を稼いだ方がいいということになる*5。
ロボットによる救出を競うコンテストというのは、やっぱり見ていて面白い。最初はあり得ないだろうとか思ってたんだけど、どんどんダミヤンに感情移入するようになって、見ながら「あ、それは痛い」とか言うようになってくる(吊り上げていたダミヤンが落とされたりするケースもあったのだ)。
本選では、今度はONになるダミヤンのセンサーによるダメージと合わせて、審査員による評価もつくようになる。この審査員は「主観」を担当する。「こんなロボットには助けられたくない」とかいう評価をするのだそうだ。数値による評価はダミヤンがするので、人間による評価というのはこれでいいのだろう。
本選は、8月5日〜6日に、やはり神戸サンボーホールで開催される。
*5コンテストのフィロソフィーには反するので、歓迎はされない。本当は予選にもセンサーを使いたいのだけど、数を用意する(競技をどんどん進めるためにフィールドが2面あった)のがむずかしかったらしい
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR