各機能は本機に接続されたテレビなどのディスプレイ上に表示されるオンスクリーンディスプレイを通じ、iPodライクな構成のメニューで再生を行える。また、インターネットラジオ、Windows Media Connect、USBの各ソースは、メニューの先頭でそれぞれを選択することで自由に行き来することもできる。
中でも手軽に楽しめるのはインターネットラジオだろう。
Icecastは、オープンソースで開発が進められたMP3ベースのインターネット放送用プロトコルで、世界中のラジオ局がインターネットでの同時放送を行っていたり、大学や個人、あるいは専門局などが音楽を流している。
vTunerは、これらを分類して簡単にアクセス可能にするデータベースサービスで、ジャンルごとにメニューで絞り込みが行えるほか、放送局のある地域や人気のある(接続する人が多い)ラジオ局順といった切り口で2000以上のラジオ局から好みのラジオ局を探すことができる。
たとえばオルタナティブロックというジャンル1つとっても、局によって個性があるのはもちろん、北米と欧州、アジアといった地域ごとに異なる音楽性などが見えてきて面白い。もちろん、各地域の個性あるローカルの音楽を聴くのも楽しいものだ。
自分で購入する音楽は、そのときの流行や自分の好みなどによってどうしても偏りが出るものだが、インターネットラジオはそれを補完するように、見知らぬ新しい音楽体験をもたらしてくれる。また70年代や80年代のロックに耳を傾けると、昔購入したアナログレコード時代の音楽に出会えるというのも嬉しいところだ。
もちろん、こうしたインターネットラジオの特徴は、これまでもパソコンを通じて楽しむことができた。しかしAVアンプという製品の中に組み込まれることにより、リモコンを使って簡単にリビングルームにインターネットラジオの世界を持ち込める。とくにBGM的に音楽を利用したいユーザーにはぴったりの機能だろう。
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