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ロボット×家電、ロボ技術が投入されたAV家電「miuro」(1/2 ページ)

» 2006年08月31日 21時32分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 ゼットエムピー(ZMP)は8月31日、ロボット技術を導入したネットワーク音楽プレーヤー「miuro」(ミューロ)を開発、12月より出荷を開始すると発表した。価格は10万8800円。

photo 「miuro」(ミューロ)
photophoto カラーはブラック/レッド/イエロー/ホワイトの4色

 miuroは2足歩行ロボット「PINO」や「nuvo」で培った同社のロボット技術を、ミュージックプレーヤーというジャンルへ投入した“家電”。「2足歩行の人間型ロボットは確かに形状や動きは面白かったが、生活の場に入ってくるのは想像しにくかった。蓄積されたロボット技術を家電に応用することで、毎日使ってもらえる製品にしたいと思った」(ゼットエムピー 代表取締役社長 谷口恒氏)

 谷口氏がコメントするよう、muiroは自律移動技術や携帯電話からのリモートコントロールといったロボット的な要素を備えながらも、あくまでも音楽プレーヤーとしての機能やデザインに力点が置かれている。

 4chのデジタルアンプ(出力は12ワット×4)と、80ミリウーファー×2/25ミリソフトドームツィーター×2を搭載しており、音質面については設計段階からケンウッドの“音質マイスター”早川純一氏が設計段階から全面協力している。ツィーターが横を向くという構造を逆手に取り、足元から部屋中に広がる臨場感のある音にしたという。

photophoto miuroの構造図。左右の半球状部品はエンクロージャーとして機能する

 主な音源にはiPodを利用する。本体上部にはiPodを収納するスペースが設けられており、Dockコネクタを持つiPodを収納できる。付属するリモコンからはiPodの再生/停止、音量調整といった基本操作が行え、曲名などは本体正面の液晶ディスプレイに表示される。3.5ミリステレオ端子も備えており、iPod以外のデジタルオーディオプレーヤーも接続できる。

 内蔵する無線LAN機能を利用して、インターネットラジオ、またはPCのHDDに収納されているMP3などをストリーム再生することもできる(PC側にiTunesもしくはWindows Media Playert/Windows Media Connectのインストールが必要)。再生可能なファイル形式はMP3/WMA/AAC/AIFF/WAVだが、DRM処理されたファイルは再生できない。

photophoto iPodを音源として利用(左)、正面の液晶にはiPodのメニューを表示できる(右)

 デザインを担当したのは浜崎あゆみやGLAY、矢沢永吉、忌野清志郎などのアルバムアートも手がける原神一氏。「人に優しい」と「未来感」という2つのテーマでデザインしたという。

 「タマゴや音符といった優しさを感じさせるフォルムを取り入れてヒトへの優しさを、タマゴからタマゴから生まれるような、1つのフォルムからおなじフォルムが生まれるコピー&ペーストのようなイメージで未来感を表現した」(原氏)

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