ITmedia NEWS >

AVCHD規格対応で8センチDVDへHD映像が撮影できる、ソニーの新DVDハンディカム「HDR-UX1」レビュー特集:晩夏のビデオカメラ製品、勢ぞろい(3/4 ページ)

» 2006年09月12日 15時03分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 また、ホームメニューのほかに、画面内右下のオプションボタンでも、設定や機能呼び出しを行える。こちらもタブ切替の画面構成にはなっているものの、包括的なメニューではなく、説明書では“パソコンの右クリックのような役割”と書かれているとおり、撮影時・再生時それぞれのモードの状態に応じて、提供される項目が変わる。しかも、フォーカスやプログラムAE、デジタルエフェクト、セルフタイマーなど、ホームメニューにはない項目も含まれている。

オプションメニューは状況に応じて、機能や設定の項目を提供する。動画再生中にオプションボタンへタッチすると、「音量」「日時/データ表示」「プレイリストへ追加」を表示
電源スイッチでは「動画」「静止画」の撮影モード切替のみ行える。動画再生や静止画表示を実行するには、画面内左下に表示されている「再生」ボタンにタッチすればいい。下のタブで、「撮影」「動画再生」「静止画再生」に変更が可能だ

 以前の3D回転式設定メニューのような派手さはないが、全体的によく整理されており、また、1画面内に並ぶボタンは多くても6個程度なので、文字は読みやすいサイズが確保され、操作の際にも押しづらいということはない。各画面の下にはいま操作している設定や機能の説明も添えられ、また、これとは別に、項目をタッチすると解説ウィンドウが開くヘルプモードも用意されている。

MPEG-4 AVC/H.264により、ハイビジョン映像を最大12Mbpsの“低”ビットレートで記録

 イメージセンサーは「DCR-DVD505」やHDVハンディカム「HDR-HC3」と同じく、1/3型クリアビッドCMOSセンサーを採用。総画素数210万、有効画素数は動画撮影時なら最大143万(16:9時)、静止画撮影なら最大199万(4:3時)となる。HD動画撮影の場合は前述のとおり1440×1080iで記録され、静止画は最大で2304×1728(4:3)での撮影が可能だ。また、動画撮影時のメモリースティックDuoへの静止画撮影、いわゆるデュアル撮影にも対応しており、その際は16:9は2016×1134、4:3は1512×1134の固定となる。

静止画撮影時は、4:3モードなら2304×1728/1600×1200/640×480、16:9モードなら2304×1296からサイズ選択が可能だ。画質はファイン/スタンダードから選ぶ。掲載した画像はともに、2304×1728・ファインで撮影したもの。室内のほうはさほどではないが、浜辺の撮影画像ではカラーノイズのようなものが、薄っすらと全体に乗っている印象だ

 この製品では汎用性を持たせるために、HD画質ではなくSD画質(720×480解像度のMPEG2)で動画撮影し、従来のDVDフォーマットで記録することもできる。ただし、1枚のディスク内にHD動画とSD動画を混在させることは不可能なので(そもそもフォーマットが別だから)、メディア初期化の際にHD/SDを選ぶようになっている。ただ、いずれを選択した場合でも、DVDメディアへの静止画記録ができなくなっている点は残念だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.