ポータブルオーディオプレーヤー、iPod nanoに第2世代モデルが登場した。5色のカラーバリエーションやアルミ製ボディなど、以前人気だったHDDタイプの「iPod mini」を思い起こさせる部分も多いが、「内側も外側も完全に設計を変えた」とコメントされており、音質面も含めて興味は尽きない。
新しいiPod nanoは2Gバイト/4Gバイト/8Gバイトという3種類の容量と、シルバー/ピンク/グリーン/ブルー/ブラックという5種類のカラーリングが用意される。しかしながら、すべての容量と色の組み合わせから好みのモデルを選択できるわけではない。
2Gバイトはシルバーのみ、4Gバイトはシルバー/ピンク/グリーン/ブルー、8Gバイトはブラックとなっており、モデルとしては6種類が用意される格好だ。今回は2Gバイトモデルを試してみた。
製品を目の前にしてまず驚かされるのが、これまでのどのiPodとも異なるパッケージデザイン。透明な樹脂製による直方体となっており、サイズは太めの缶コーヒーほど。いい意味でポータブルプレーヤーのパッケージらしくない斬新さが特徴だ。強いて言うならば腕時計のパッケージを連想させるだろうか。
パッケージの内容物にそれほど目新しさはない。iPod nano本体以外にはUSBケーブル、ヘッドフォン、クイックスタートマニュアル、Dockアダプターが含まれるのみだ。iTunesのCDは添付されておらず、必要に応じてサイトからダウンロードする必要がある。細かな点だが、ヘッドフォンのパッドも含まれていない。
本体サイズは旧モデルと同じ40(幅)×90(高さ)×6.9(厚さ)ミリ。カラー液晶ディスプレイとクリックホイールのサイズも変わらない。ただ、液晶は明るさが40%アップしたほか、クリックホイールの中央ボタンはわずかながらくぼんだタイプに変更されている。クリックホイール自体の感触も、旧モデルに比べるとややグリップ感が弱いように感じる。
旧モデルはHDDタイプのiPodをそのまま小型化したようなデザインだったが、新モデルではiPod miniをそのまま小型化したようなボディデザインに変更された。ヘッドフォンジャックの位置(iPod miniは上側面にジャックがある)やクリックホイール中央ボタンの色などの相違点はあるものの、特徴的なフチの処理などもほぼ「mini」だ。
ボディ素材はアルミニウムで、表面は酸化被膜処理されている。旧モデルの鏡面加工も美しいが、新モデルは指紋や汚れがより付着しにくいというメリットを持つ。新旧どちらのデザインが優れているとはいえないが、“(HDDタイプの)iPodっぽい”スマートな印象な旧モデルに対して、新モデルは5色の展開もあり、よりポップな印象を抱かせる。
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