ここ数年のIXY DigitalはスティックタイプのLシリーズ、1/2.5インチCCDを使った主力モデル、1/1.8インチCCDを使った高画質モデルの3ラインで構成されていたが、2006年春の新作では1/1.8インチモデルがなかったため、とうとう……と思ってしまったのである。
でもそれはあまりに浅はかだった。2006年秋モデルでしっかり「IXY Digital 700」の後継機種、「IXY Digital 1000」が登場したのである。もちろん、最新の1/1.8インチ1000万画素CCDを搭載してのだ。
IXY Digital 1000は「IXY DIGITAL 900 IS」(以下、900 IS)のような光学式手ブレ補正はないし、広角ズームでもないが、その代わりひとまわり大きなCCDと、ハイエンドモデルらしいチタンの高級なボディを備えてきた。
もちろん、2006年秋モデル共通の、顔認識AF機能やISO1600までの高感度仕様はすべて携えている。
IXY Digital 1000のボディは2005年のIXY Digital 700を継承した丸みのあるデザイン。材質は純チタン。チタンの素の色をそのまま生かした未塗装仕上げなので、アルミにはない独特の風合いがある。IXY Digital 700よりさらに丸みが出て、手に持った感じも優しいし、チタンには金属アレルギーの心配がないので、そういう意味でもいい。
大きさも、手ブレ補正や広角レンズがない分、1/2.5インチCCDの900 ISとほぼ同じ大きさに納まっている。
沈胴式のレンズは37〜111ミリ相当の3倍ズーム。ちょっと広角側が弱いのが残念。明るさはF2.8〜4.9。基本スペックはIXY Digital 700と同じだ。
撮影距離は通常モードで50センチから、マクロ時はワイド端で5センチ、テレ端で30センチまで寄ることができる。
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