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高級感・高画質を求めるなら――キヤノン「IXY Digital 1000」レビュー(1/5 ページ)

» 2006年10月10日 11時17分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 ここ数年のIXY DigitalはスティックタイプのLシリーズ、1/2.5インチCCDを使った主力モデル、1/1.8インチCCDを使った高画質モデルの3ラインで構成されていたが、2006年春の新作では1/1.8インチモデルがなかったため、とうとう……と思ってしまったのである。

 でもそれはあまりに浅はかだった。2006年秋モデルでしっかり「IXY Digital 700」の後継機種、「IXY Digital 1000」が登場したのである。もちろん、最新の1/1.8インチ1000万画素CCDを搭載してのだ。

 IXY Digital 1000は「IXY DIGITAL 900 IS」(以下、900 IS)のような光学式手ブレ補正はないし、広角ズームでもないが、その代わりひとまわり大きなCCDと、ハイエンドモデルらしいチタンの高級なボディを備えてきた。

 もちろん、2006年秋モデル共通の、顔認識AF機能やISO1600までの高感度仕様はすべて携えている。

純チタンならではの質感と丸みを帯びたボディが特徴
縦位置の方が丸みが分かりやすいかも。レンズがちゃんと真ん中にあるので立てておいてもバランスがいい

純チタンボディに1000万画素のハイエンドIXY

正面から、電源オン時とオフ時。レンズの上にあるのは光学ファインダー。その左はAF補助光だ。特にグリップはないが、結構持ちやすい
右側面を。中央の金具はストラップ。ディテールまで凝っているのが分かる曲面だ

 IXY Digital 1000のボディは2005年のIXY Digital 700を継承した丸みのあるデザイン。材質は純チタン。チタンの素の色をそのまま生かした未塗装仕上げなので、アルミにはない独特の風合いがある。IXY Digital 700よりさらに丸みが出て、手に持った感じも優しいし、チタンには金属アレルギーの心配がないので、そういう意味でもいい。

 大きさも、手ブレ補正や広角レンズがない分、1/2.5インチCCDの900 ISとほぼ同じ大きさに納まっている。

上面にはシャッターとズームレバーと電源スイッチが。左にある穴はスピーカー

 沈胴式のレンズは37〜111ミリ相当の3倍ズーム。ちょっと広角側が弱いのが残念。明るさはF2.8〜4.9。基本スペックはIXY Digital 700と同じだ。

 撮影距離は通常モードで50センチから、マクロ時はワイド端で5センチ、テレ端で30センチまで寄ることができる。

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