バイアコム インターナショナル ジャパン(VIJ)は10月23日、SNS型の動画共有サイト「FLUX」(ベータ版)をオープンした。米MTV Networksを抱えるバイアコムグループの強みを生かして音楽を中心とする動画コンテンツを揃えるほか、利用者が投稿した動画も掲載。あわせて、ソーシャルネットワーキング機能を提供する。利用料金は無料。
VIJ、デジタル事業部長のアントニー・ハヤミ・エリソン氏は、「FLUXは、プロフェッショナルが制作したコンテンツとアマチュアの動画作品が共存するユニークなサイトだ」と話す。「動画共有やSNSといった言葉が流行っているが、コンテンツ企業が著作権の問題をクリアにした上で、それをやるとどうなるか? という提案だ」。
プロ作品では、音楽専門チャンネル「MTV」やキッズチャンネル「ニコロデオン」のコンテンツのほか、約2000曲のミュージックビデオを揃えた。またライセンス契約したアニメ作品など、日本のテレビでは放送されることが少ないレアなコンテンツも続々と配信予定。たとえば、11月からはブラックカルチャーの代名詞とも言われる北米のテレビネットワーク「BET」(ブラック・エンターテイメント・テレビジョン)のコンテンツを提供する。
配信には、WMV(Windows Media Video)とWindows DRMを利用する。各作品は10分未満と「ミュージックビデオ程度の長さ」だ。一方のアマチュア作品は長さ(時間)に制限は設けないが、一回にアップロードできるのは30Mバイトまで。投稿作品は、同社が著作権上の問題がないことを確認した上で、Flashに変換してサイトに掲載される。
視聴者は、各動画コンテンツをオンデマンドで見ることができるほか、時間軸に沿って編成された(プレイリスト化)「チャンネル」を選択すると、「TV感覚」で楽しめる。また、「SNAG」(スナッグ)と呼ばれるプレイリスト作成機能を使えば、サイト内の投稿動画やミュージックビデオで好みのものを見つけたとき、ドラッグ&ドロップでリストに追加。作成したプレイリストは「マイページ」に掲載して友人に公開したり、コンテンツの情報交などに利用できる。さらに、同社が提供する「Flux Media Manager」を利用し、動画をダウンロードして「PSP」に転送することも可能だ(制作者が同意したものに限る)。
「TVを視聴するのは“受け身”の体験だ。FLUXでは、TV感覚で見るのも良し、自分でアレンジし直して楽しむも良し。さらに自分で製作したビデオを公開したり、編成したプレイリストを公開してもいい。SNS機能は、新しいコンテンツに出会うきっかけを作ってくれる」(同氏)。
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