EX-S770のカメラとしての機能や使い勝手は、これまでのEXILIMを継承している。位置付けは、昨年発売した「EX-S600」の後継機で、CCDの高画素化や液晶の大型化を図っている。
デザインは、EX-S600から一新した。従来のEX-S600やEX-S500では、天面から側面にかけて斜めに鋭くカットしたボディラインや、四角形に統一した背面ボタンなどが個性だったが、このEX-S770ではより丸みを生かしたフォルムになった。幅と高さ、奥行きがそれぞれ増し、重量も少しアップした。今どきは数値の最小や最軽量を競う時代でもなく、やや大型化したとはいえ胸ポケットにも収まる薄型軽量ボディだ。
液晶は、一般的な液晶よりもやや横に長い、アスペクト比14:9の2.8型ワイドTFTを採用。今春発売した「EX-Z1000」の液晶と同等のもので、表示を細かくカスタマイズできる点も同じだ。
背面のDISPボタンを押すと「レイアウト」、「情報」、「明るさ」、「画質」の4項目が表示され、情報表示のオン/オフや表示の発色傾向などを調整できる。このうち「画質」には、「ダイナミック」、「鮮やか」、「リアル」、「ナイトモード」、「パワーセーブ」の5モードがある。これらを切り替えても、撮る画像の傾向が変わるのではなく、あくまで液晶表示の色調の違いだ。例えば「ダイナミック」にしておくと、液晶上ではメリハリの効いた表示になるが、実際に撮った画像は落ち着いた色調、というケースもある得る。なるべく一致させたい場合は「リアル」を選ぶといい。
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