外出前に、行き先の地図や路線情報をウェブで検索し、そのプリントアウトを持って出掛ける人は多いと思う。携帯電話で検索してもいいが、パソコンのほうが速いし、パケット代もかからない。あるいは印刷せず、パソコンの画面を直接デジカメや携帯電話で撮影する手もあるだろう。
そんな用途に役立つデジタルツールが、カシオ計算機「EXILIM CARD EX-S770」だ。画面を撮る必要はないし、プリントアウトもいらない。新搭載したデータキャリング機能を使えば、パソコンに表示した画面をキャプチャし、USB接続したカメラに転送できる。ウェブの画面に限らず、テキストや写真、イラスト、グラフなどパソコン上に表示可能なものなら何でもJPEG変換して取り込める。そして本体のDATAボタンを押せば、取り込んだデータを素早く表示できるのだ。
ほかにも使い道はいろいろ考えられるが、個人的には地図や路線情報のウェブ画面を手軽に持ち運ぶのに特に便利だと感じた。カメラとしての性能とは直接関係ないが、このデータキャリング機能がEX-S770の個性であり、いちばんの見どころといっていい。
データキャリング機能を実現するのは、「データ・トランスポート」、「フォト・トランスポート」、「T-Time」という3つの付属ユーティリティである。まず「データ・トランスポート」の使い方を解説しよう。準備としてソフトをインストールし、カメラとパソコンを付属クレードルを使ってUSB接続しておく。
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