最後は秋といえばそこら中で見られるコスモス。
ここではコスモスをいろんな大きさ、角度で撮ってみたい。
花びらをアップで撮るとこんな風になる。大胆にちょっと花びらが切れるくらい近寄って撮ってみた。
逆に引いて撮るとこんな風に群生の写真になる。群生しすぎて焦点が定まらない、というときは、ほかの背景と組み合わせるのも面白い。
清掃工場の煙突と組み合わせてみた。ただ背景が明るいので花がちょっとアンダーになったのが失敗。これでも+0.7の補正はかけたのだが、もうちょっとプラスにしてもよかったかも。
では実際にひとつの花をいろんな構図・角度で撮ってみよう。構図だけで違いを出すように、焦点距離を同じにして(35ミリ相当の広角側)ある。
どれがいい悪いじゃなくて、構図によってこれだけバリエーションが作れるのだ、ということ。どういう写真が好きかはもう人それぞれだが、「その人がその花をどう見たか」が現れている、その人の視線が分かるような写真ならば、それがよい写真といっていいんじゃないかと思う。
まずはオーソドックスに、後ろに別の花をいれてボカしてみた。
真横に近い位置からもうちょっと近寄って、一輪だけが写るように。これで印象はかなり変わる。
同じような感じだけど、今度は180度反対側から。背景が通路やテントといった人工物に変わる。これでまた印象が変わる。
同じコスモスをもっとアップで。マクロでぎりぎりまで、正面に近い位置から画面中が花になるように寄ってみた。立体感はなくなるけど、花の形はよく分かる。
次は縦位置で。
縦位置にして、花と茎を一緒に、花をメインに撮ってみた。
今度はまったく逆。花を一番下に小さく入れ、背景には奥へ続く道をボカして入れてみた。
同じ花でも背景の入れ方、構図内の花の置き方で印象は大きく変わる。
最後は下から。
太陽が雲に隠れちゃったのでいまひとつ鮮やかさはでないが、こうしてワザと光を透かしてみるのも手だ。
このようにひとつの花でもバリエーションは多い。同じ花を同じように撮っても撮る人の個性が出ちゃうところがまた写真の面白さでもあるのだ。
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