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「CD以上の高音質」は実現するか――「Creative Xmod」レビュー(1/2 ページ)

» 2006年11月15日 03時21分 公開
[ITmedia]

 PCで音楽を聴く、あるいはデジタルオーディオプレーヤーを利用する際に音質を向上させる方法はいくつか存在する。ポピュラーなのは、ヘッドフォン(スピーカー)の交換やファイルのビットレートを高める(あるいは非圧縮にする)といった手段だろう。

 そのほかにも挙げていくときりがないが、最近ではMP3などの圧縮音源に対して、圧縮時に失われたであろう情報を補正して音質を高めるという技術が存在し、いくつかの製品に搭載されている。

 ポータブルプレーヤーに限っても、パナソニックの「リ・マスター」 、東芝の「H2Cテクノロジー」 、ケンウッドの「Supreme」 、日本ビクターの「CCコンバータ」 などが「圧縮音源の音質を高める」という技術を実装している。

 これら以外にもAVアンプやカーナビ、ノートPCなどへも同種の高音質化技術は投入されてるが、不思議と単体製品としてはほとんど存在していなかった。そこに登場したのが、クリエイティブメディアの「Creative Xmod」だ。

photo Creative Xmod

 Creative Xmodは同社独自の補正技術「X-Fiオーディオテクノロジー」を搭載。「X-Fi Crystalizer」によって圧縮時に失われたディティールを復元すると同時に、「X-Fi CMSS-3D」によるバーチャルサラウンド再生を行なうことで、「スタジオクオリティを超えるオーディオ体験を提供」できる、としている。

 本体サイズは約51(幅)×112(奥行き)×28(高さ)ミリ、約94グラム。前面には大型のボリュームノブ、側面には圧縮音源への補正を行うスイッチと、バーチャルサラウンドのスイッチが設けられている。本体上部、動作状態を示すLEDの部分は押し込めるようになっており、2回押すと補正レベル、3回押すとバーチャルサラウンドのレベルをボリュームノブで調整できる。

photophoto CDケースとの大きさ比較(左)、同社のフラッシュメモプレーヤー「ZEN NEEON 2」との比較(右)

 デジタルオーディオプレーヤーとの接続には3.5ミリステレオジャック、PCとの接続にはUSBを利用する。PC接続時にはUSBバスパワーで駆動するが、iPodやZENなどと組み合わせる際には別途ACアダプターが必要となる。コストダウンのためとは思うが、ここは付属させて欲しかったところだ。

photophoto 左側面(左)と右側面(右)
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