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生粋のニューヨーカー、ウディ・アレン監督がホームタウンを離れ、初めてイギリスで製作した「マッチポイント」が2月2日にDVDリリースされる。価格は4935円。特典は劇場予告編集。初回版のみ本作をより深く知るための特製ブックレットを封入。
ロンドン。野心家の元プロテニス・プレイヤーのクリス(ジョナサン・リース・マイヤーズ)はテニスクラブのコーチとなる。裕福な会員トム(マシュー・グード)と親しくなり、その妹クロエ(エミリー・モーティマー)と付き合うように。
ある日、トムの別荘に招かれたクリスは、トムの婚約者である女優の卵ノラ(スカーレット・ヨハンソン)と出会い、彼女の小悪魔的な魅力に惹かれ、ついつい関係を持ってしまう。その後もクリスはノラのことを忘れられずにいるが、セレブへの道を選び、クロエと結婚する。ところが、美術館で偶然ノラと再会し、再び彼女との情事にのめり込んでいく。
心優しきお嬢様とセクシーな愛人との間で板ばさみとなり、とんでもない凶行に及んでしまう主人公。過去にも「陽のあたる場所」なんかで描かれたテーマではあるが、そこは御年70歳の才人ウディ・アレン。ネット上に跳ねたテニスボールが、こちらに落ちるか、向こうに落ちるかは運次第という、主人公の未来を予測するかのようなオープニングからして秀逸。良質のサスペンスとして最後まで緊張感を持続させつつ、勧善懲悪にならない皮肉も効いている。
キャストのハマリ具合も文句なし。特にスカーレット・ヨハンソンの画面からはみ出しそうな唇、胸、尻の極上ボディとエロオーラには、破滅の道を辿ってもいいと思わせる説得力がある。ちなみにアレンは次回作「Scoop」にも彼女を起用している。
「地球は女で回ってる」(97)以来、8年ぶりにアカデミー脚本賞にノミネートされ、ゴールデン・グローブ賞でも作品賞、監督賞、脚本賞、助演女優賞にノミネートされたラブ・サスペンス。運を味方にして地位も名声も手に入れた男には、どのような顛末が待ち受けるのか!?明日はわが身かもしれません、心してご覧ください。
関連サイト:http://www.matchpoint-movie.com/pc/index.html(公式サイト)
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