プロフェッサー JOEの「Gadget・ガジェット・がじぇっと!」
「Suica私書箱」と世界標準ケータイ「Nokia E61」を使ってみたら?!(3/4 ページ)
自分の「えきあど」宛に、世界の何処かにあるポストから投函された郵便物がどういうルートで配達され、受け取ることが出来るのか、そのプロセスを簡単に紹介しよう。詳細は後述するとして、まず自分宛の郵便の到着は、Eメールで知らされる。契約の際、筆者は連絡先として、一般的なインターネットメール・アドレスを指定しており、その到着メールすべてをケータイメールに転送しているので、出先なら、日本郵政公社からのメールは、ケータイで知ることになる。
「えきあど」私書箱は、東京駅丸の内北口の地下通路にある。都内がワークスペースで、本とステーショナリが趣味のひとつである筆者は、東京駅にほど近い「OAZO」に行くことも多く、「えきあど」私書箱は通り道なのだ。丸の内北口地下のドン詰まりに位置する数百の小さなSuicaカラーの小さなロッカー(私書箱)の集合は正に圧巻だ。まだまだ知る人も少ないのか、私書箱の前でおサイフケータイを持ってごそごそしていると通行人の視線を背後に感じることが多い。
基本的には、契約した時と同じSuicaやおサイフケータイを、駅改札と同様のSuicaリーダーに載せたのちにディスプレイの指示に従い、4桁の暗証番号を入力すれば、自分専用の私書箱が開く。Suicaを契約の時と異なるSuicaに変更した場合や、契約期限の延長などもすべてこのディスプレイの前で処理できる。なお、契約は1カ月か3カ月単位の延長方式だ。
前述の「〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1 えきあど-XXX ○△□様」という住所の、「〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1」までの部分は、実は「東京駅の住所」なのだ。
後半の「えきあど-XXX ○△□様」は東京駅構内の郵便番号のようなモノで、毎日届けられる「えきあど」の各私書箱あてのメールを東日本キオスクが、各私書箱への配達している。メールが到着した私書箱のフラグをオンにすることで、利用者があらかじめ指定したメールアドレス宛に規定の郵便物到着の案内メールが送信される仕組みだ。
私書箱に入りきれない大きな荷物が送られてきた場合は、隣接する会員専用ロッカーへ一時的に保管してくれる。メールを受け取りに行った際に、隣接するロッカーの使用料金をSuicaで支払うことによって、私書箱に入り切れない大型の郵便物も受け取ることができる。
セキュリティの観点から、暗証番号の入力時や私書箱解錠の際に、タッチディスプレイの真上にあるCCDカメラで、ユーザーの顔が撮影される。これは自分のアリバイにも使えそうだが、推理小説のネタにも十分に使えそうだ。いろいろ考えられる不正使用のケースを想定し、この写真撮影が「えきあど」私書箱事業化における警察の前提条件だったとも思える。
「会員制Suica私書箱サービス」は当初、東日本キオスクの社内ベンチャーとしてスタートし、試行期間を経て実際のビジネス展開となったらしい。現在は東京駅のみのサービスだが、いずれ全国JRの多くの駅で展開したいらしい。駅で宅急便を受け取れたり、郵便局とコンビニがコラボレーションする世界は、拡大が見込めるマーケットだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
2
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
3
たばこ休憩なき時代の“一服”をどう取るか 温熱と“聞こえない音”で休む、JT子会社のアイマスクを試す
-
4
パナソニックHD子会社、使用禁止の生成AIに従業員約33万人分の個人情報をアップロード
-
5
「楽天ドライブ」に不正アクセス 保存したデータなど1.5万アカウント分が取得・閲覧のおそれ
-
6
B級感がたまらない? 映画「ストリートファイター」の魅力と原作ゲームの歴史、ゲーマーマンガ家が熱弁
-
7
「GitLab」に深刻度“最大”の脆弱性 認証なしで任意のコード実行の恐れ、修正版適用を CVSS「10.0」
-
8
PHPに「緊急」レベルの脆弱性2件 修正版を日本時間21日深夜に公開へ、事前準備を呼び掛け
-
9
GMO、「能動的サイバー防御」発動を政府に要請 「お名前.com」FX用VPSへの攻撃で
-
10
「Claude Mythos 5」、危害の兆候を顧みず実在の開発者を標的に──AnthropicとAISIが分析結果を公開
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR