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ソニー、カードタイプのH.264ビデオ対応ウォークマン

» 2007年03月07日 15時01分 公開
[ITmedia]

 ソニーは3月7日、ウォークマン Aシリーズの新製品「NW-A808」「NW-A806」「NW-A805」を3月21日より販売開始すると発表した。3製品の違いは搭載するメモリ容量のみで価格はいずれもオープン。実売想定価格は8Gバイトのメモリを搭載したNW-A808が3万3000円前後、4Gバイトのメモリを搭載したNW-A806が2万7000円前後、2Gバイトのメモリを搭載したNW-A805が2万1000円前後。

photo NW-A800シリーズ(バイオレット)

 新製品はウォークマン Aシリーズとしては初めてカード型のボディデザインを採用。

最薄部8.3ミリ(サイズは幅43.8×高さ88×奥行き9.1ミリ)の筐体には2.0型(解像度は320×240ピクセル)の同社製カラー液晶を搭載しており、ジャケットやデジカメ画像などをカラー表示できる。

 動画の再生にも対応した。再生可能な映像コーデックは汎用性の高いMPEG-4(SP)とPSPやiPodでも採用されているAVC(H.264/AVC)baseline Profile、音声コーデックはAAC-LC(最大2チャンネル、最大ビットレートは1チャンネルあたり288kbps)。ビデオコンテンツの再生時には本製品のポジションを縦/横(右手操作)/横(左手操作)に切り替え可能で、画面表示にあわせて対応するボタンも切り替わる。

photo 動画再生(右手操作時)

 PCからのコンテンツ転送については付属する「Image Converter3」を利用する。MPEG-1/2やWMA、AVIなどの動画ファイルを再生可能な形式に変換/転送できるが、著作権保護されたコンテンツについては未対応。また、ソネットエンタテイメント(So-net)からは動画配信サービス「P-TV for WALKMAN」が新たに提供されるほか、ソニースタイルの動画配信サイト「みんなのビデオ屋さん」で配信されているコンテンツも転送/再生できる。

 音楽再生については「NW-S700F/S600F」に搭載された高音質化技術「ClearAudio Technology」を実装するが、新たに圧縮音源が圧縮時に失ってしまう高音域を拡張する「DESS」(Digital Sound Enhancement Engine)が新たに備えられた。本機能の高音域補完によって、音楽CDの原音に近い、広がりのある音を再現するという。再生可能な音楽ファイルはMP3/ATRAC/AAC/WMA/ATRAC Advanced Losslessのマルチコーデック対応となっているが、著作権保護されたAAC/WMAには対応しない。

 内部プログラムの見直しにより、早送り/早戻しなどの操作や検索時のスクロール動作が高速化され、収納されたコンテンツが増加しても快適な操作性/検索性を保持。日本語のアーティストや曲名も読み仮名から検索できる「イニシャルサーチ」やCDジャケットから検索できる「ジャケットサーチ」など検索機能も充実している。

 ウォークマンらしくスタミナ性能も健在。約3時間のUSB充電でフル充電状態となり、音楽再生時で最長約30時間(ATRAC 128kbps/サウンドエフェクトなし)、動画再生時でも最長8時間(MPEG-4 384kbps/輝度設定「3」)の連続利用が可能だ。

 カラーバリエーションはバイオレット/ブラック/ホワイト/ピンクの4色で、8Gバイト版のNW-A808のみバイオレット/ブラックの2色展開。ソニースタイルからはシルバーの限定カラーモデル「NW-A808/S」(8Gバイト版)が発売される。NW-A808/Sの価格は3万2800円。

photo 左端がソニースタイル限定の「NW-A808/S」

 同時に樹脂製クリアケース「CKH-NWA800」、シリコンケース「CKM-NWA800」、本革製キャリングケース「CKL-NWA800」、液晶保護シート「PRF-NWA800」、HDDコンポ「ネットジューク」へ取り付けるためのアダプター「BCR-NWA800」などのアクセサリー類も用意される。

photophoto 本革製キャリングケース「CKL-NWA800」(左)、ネットジュークなどへの取り付けアダプター「BCR-NWA800」

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