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日立、iVDR搭載の新型「Wooo」を発表ハードディスクは着脱可能(2/2 ページ)

» 2007年03月20日 18時06分 公開
[ITmedia]
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 XRシリーズは、1920×1080ピクセルの50V型「フル HD ALISパネル」を搭載したプラズマテレビと、同じく新開発の37V型「フルHD IPS αパネル」搭載液晶テレビの2本立て。プラズマパネルは、2006年に稼働したばかりの新工場「三番館」による高輝度パネルで、輝度は1100カンデラ、コントラスト比は1万:1を誇る。一方の液晶パネルは、ワイドアングル&ハイコントラストが特徴のIPS αに120Hz駆動の「倍速スーパーインパルス」を組み合わせ、動画解像度を引き上げた。

photophoto 左から50V型フルHDの「P50-XR01」、42V型「P42-HR01」、37V型「P37-HR01」。37型「L37-XR01」(右)はフルHD液晶パネル「フルHD IPS αパネル」を搭載する

 また、独自の動き補完アルゴリズムにより毎秒24コマの映画素材を毎秒60コマに変換する「なめらかシネマ」、および外光の反射を低減する「ファインブラックフィルター」を新たに搭載した。

 「映画のフィルムは毎秒24コマ、対してテレビは60コマ進む。従来の2-3プルダウン方式では、24コマを60コマに直すときに同じ画を繰り返すため、動きがカタカタして不自然だった」(吉野氏)。

 なめらかシネマは、前後のフレームやオブジェクトの移動速度を計算して中間フレームを作成するベクトル補完技術だ。「SD画質では同様の技術も多いが、ハイビジョンで実現したのは初」(同社)。スムーズな動きは、とくに物体がゆっくりと移動するシーンで効果がわかるという。

photophoto 発表会場に設けられたデモンストレーションコーナーでは、映画「ロード・オブ・ザ・リング」で巨像をゆっくりとパンするシーン、「BRAVE STORY」の雪が降るシーンなどを再生。「なめらかシネマ」のオン/オフを比較してスムーズな映像をアピールした

 一方のファインブラックフィルターは、上下方向の外光をカットし、水平方向の光りを明るく透過させる特殊フィルムだ。これをガラスフィルターとプラズマパネルの間に挟み込むことで、天井の蛍光灯などの反射を抑制しつつ、画面を明るく見せる。「明るい蛍光灯の下では、暗いシーンでも画面が白くなってしまう。ファインブラックフィルターで画面の黒を引き締める」(吉野氏)。

photophoto 新フィルタ(左)とフィルターの有無による見え方の違い(右)

 このほか、トランスレート専用LSIにより、ハイビジョン解像度のまま通常の2倍の時間録画できる「XCodeHD」や、同社お得意のリモートスイーベル機能などを従来機から継承している。またXR01シリーズとHR01シリーズの上位5機種にはHDMI端子を3系統搭載した(H01シリーズは2系統)。

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