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撮った写真を持ち歩ける“アルバムカメラ”――サイバーショット「DSC-G1」レビュー(2/7 ページ)

» 2007年03月29日 09時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 写真が増えると、目的の写真を探す機能が必要になる。日付で探すほかに、写真にタグをつけて絞り込む、撮った写真を画像解析し、そのデータを元に「今見ているのと似ている写真」を探し出しす、自動解析された人物や風景写真を抽出する、さらに赤が多い写真、青が多い写真という検索条件で探し出す、という「インテリジェントサーチ」が備わっている。ユーザーに負担をあまりかけないで、上手に検索させるというわけだ。

ユニークなのが再生時のメニュー。特に注目は「検索」だ。これは表示している画像と似ている画像を自動的に抽出するもの(左)、これが抽出結果。左上の写真を元に似ているとされたのが合計19枚。中には全然関係ない写真もまじっているが、それはご愛敬。なかなかよくできている
インテリジェントサーチでは、ラベル・顔認識・色認識の組み合わせで写真を絞り込むことができる。複数パラメータのセットによるand検索やor検索も可能だ。これは「赤が多い画像」を選んだとき(左)、これが結果。確かに赤やピンクの多い写真がピックアップされた(右)

 似た写真を選ぶ……機能にはもちろん選び間違いもあるわけだが、それもまた思わぬ写真が発掘されて楽しいこともある。

 ただ、画像解析するにはパソコンが必要だ。いったん「Album Edit」という専用ソフトに画像を吸いあげ、PC上で解析をかけるのである。解析結果は自動的にカメラにも書き込まれる。

AlbumEditorの画面(Windows版のみ)。左にアルバム名、右にサムネイルが表示される。アルバム内容は自動的にG1側と同期される仕組み。画像解析をクリックすると全画像が解析され(サムネイルの下にグラフアイコンがつく)、その結果がG1本体での検索に使われる
AlbumEditorでラベルをつけたり写真にコメントを付けられる。その結果は自動的にG1内のアルバム画像にも適用される仕組み

 このソフトを使えばPC内の写真をカメラに転送することも可能だ。この場合もAlbumEditで写真をアルバムに登録すれば、自動的にG1内のアルバムとも同期がとられる。自動シンクロソフトと思っていい。

 AlbumEdit自体は最小限の機能しか持たないPCとG1で画像の同期を取るソフトなので本格的な運用には別途画像ソフトが必要だとなる(純正の画像管理ソフトも別途ついてくる)。

 この「VGAサイズ画像を大量に溜め込んでアルバムとして持ち歩く」機能は非常に面白い。古い写真もその場で発掘できるし、「あのときの写真は?」といわれてもその場で見せてあげられるのだ。

 ただこうなると注意すべきは消し忘れ。アルバムには自動的に書き込まれるので、ヤバい画像(他の女の子とデートしたときとか)は忘れずにアルバムからも消しておきたい。

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