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撮った写真を持ち歩ける“アルバムカメラ”――サイバーショット「DSC-G1」レビュー(3/7 ページ)

» 2007年03月29日 09時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

G1同士のコミュニケーションを図る無線LAN機能

 もうひとつ、G1が面白いのは無線LAN機能。無線LANといっても、公衆のホットスポットにつないで画像をアップロードする機能も、パソコンに画像を吸い上げる機能もない。そういう意味では、他社の無線LAN対応デジカメに比べて機能は限定されている。

 できるのは、G1同士と、DLNA規格に対応したデジタル機器とのやりとりだけだ。しかし、今回はもう1台のG1もDLNA規格の機器も手元になかったので、紹介だけにしておく。

これがG1ならではのコミュニケーションメニュー。同じG1仲間が近くにいれば、コラボショットで撮ったり、ピクチャーギフトで写真をやりとりしたりできる

 複数台のG1で楽しめるのは、「コラボショット」と「ピクチャーギフト」。前者はアドホック接続でつながったほかのG1と撮った写真を共有する機能。自分のカメラで撮った写真は同時に相手のカメラにも、相手のカメラで撮った写真は自動的に自分のカメラにも届くので、一緒に遊んでる友達と取り合えば思わぬ写真がやってくる。最大4台まで接続可能だ。これは楽しそう。

 ピクチャーギフトは文字通り、好きな画像を互いに交換する機能。

 この2つは非常に面白いのだが、大きな欠点がある。G1同士じゃないと使えないのだ。当たり前だが、そこがネックである。

 接続は同時にWLANボタンを押すだけと簡単だ。

 DLNAを使えば、DLNA対応テレビやパソコンでワイヤレスで撮った写真を見ることができる。

カメラとしては2006年型サイバーショットがベースか

 ではカメラの話。

アルミの大きなカプセルを開くと中からレンズが現れるというデザインのG1
普段は完全に閉じており、背面も液晶だけ。右側(この写真では左)がスライドしてレンズが現れ、撮影可能になる。とてもシンプル

 G1はカプセルスタイルで、本体を横にひっぱって開くと幅が広がり、レンズが飛び出る。ただし、開くには上面のOPENスイッチをスライドする必要がある。スライドさせながら引っぱるという感じだ。サイバーショットTのレンズカバーをシュタッと開く感覚に比べると、ちょっと重くて快適さはない。

上から見ると、右手側がスライドしたというのがよく分かる。上面にあるスライドスイッチを入れながらスライドさせるのがコツだ。形状にクセがあるのでグリップしやすいとはいえないが、撮影しづらいということもない。手が小さいと、もてあますかも。
閉じた状態でフロント側から。独特の台形スタイルがよく分かる

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