桜前線も北上の歩みを早め、春の行楽シーズンが始まりを告げようとしている。そんな行楽のおともにしたいのがコンパクトデジカメ。いよいよ4月に入ったことで各社の春商戦モデルもほぼ出そろい、今シーズンモデルの傾向も見えてきた。トレンドをチェックしながら、行楽の楽しさを倍増させてくれるコンパクトデジカメをチェックしよう。
一昔前までコンパクトデジカメを選ぶ際、チェック項目で大きなウェイトを占めていたのは画素数だったが、現在では実売価格が3万円を切るエントリークラスでも6メガないし7メガのCCDを搭載しており、大判印刷にも十分耐えられるだけのクオリティを提供してくれる。
ペンタックスの「オプティオ E30」は実売価格が2万円以下(ITmedia Shopping調べ)というエントリークラスの製品だが、7メガ(有効710万画素)のCCDを搭載しており、最大で3072×2304ピクセルの撮影が可能だ。これだけの画素数があればA4サイズの用紙に全面印刷しても残念な結果になることはまずないだろう。
もちろん、撮影した画像をトリミングすることも多くあるだろうから画素数は多いに越したことはないと言えるが、画素数が大きいまま撮影することはファイルサイズの増大――メディアがすぐに一杯になる――にもつながる。外出先でメディアが一杯になると対処が難しいという「行楽カメラ」としての使い勝手を考えるならば、単純に画素数が多い機種よりも、画素数と画質の調整幅が広い機種を選ぶ方がよいだろう。
ちなみにキヤノン「IXY DIGITAL 10」は710万画素CCDを搭載するが、撮影時の画素数はラージ/ミドル1/ミドル2/ミドル3/スモール/L判プリント/ワイドの7種類から選択できる上に、画質もスーパーファイン/ファイン/ノーマルの3段階に調整できる(L判プリントのみ画質はファインに固定)。ここまで細かく調整できる機種は少ないかも知れないが、この幅が広い方がさまざまなシチュエーションに対応できる(関連記事:今日から始めるデジカメ撮影術 デジカメとトラブルの関係)。カタログなどでチェックしておこう。
せっかくの外出。ピンぼけ写真だけはなんとか避けたいもの。ピンぼけ――ピントがあわなくなる原因は大きく分けて「被写体ブレ」と「手ブレ」の2つがある。被写体ブレは被写体が高速に動いている(運動中の選手を撮るなど)場合などにはどうしても起こる可能性が高くなるが、手ブレは撮影時の工夫でかなり解消できる。手ブレをおこなさない撮影の仕方はコチラ(今日から始めるデジカメ撮影術 手ブレとデジカメの持ち方の関係)が参考になる。
カメラ側で手ブレを抑制してくれる「手ブレ補正機能」を搭載した機種も多く登場している。代表的なモデルは“あゆはブレない”のキャッチでおなじみのパナソニック「LUMIX」シリーズだ。
シリーズ中でもコンパクトな「DMC-FX30」は「光学式手ブレ補正」「高感度撮影」「動き認識」の3つをブレンドした「トリプル手ブレ補正」を備えている。このトリプル手ブレ補正そのものは2006年秋モデルから搭載されているが、DMC-FX30ではモードダイヤルからこの機能を選択できるなど、より使い勝手を高めている。
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