最近のトレンドになりつつある新機能が「顔認識」だ。認識といってもただ認識するだけではなく、ピントや露出を自動調整してくれるほか、機種によってはフラッシュの発光調整までも駆使して人物の顔がはっきり・きれいに撮れるようにカメラががんばってくれる。
この機能を搭載する機種で注目したいのは、ペンタックスの「オプティオ T30」、富士フイルムの「FinePix F40fd」「FinePix Z5fd」、ソニーの「サイバーショット DSC-T100」など。いずれもファインダー内に複数の人がいても一度に認識を行い、ピント/露出を自動調節してくれる。
認識速度と精度には各社製品ごとに若干の差があるようだが、被写体が真横を向いてでもいない限り、ほとんどのケースで高速に認識してくれる(ちなみに、FinePix Z5fdの場合、一度に認識できる顔の数は10人、認識速度は最短約0.05秒と公表されている)。
風景メインの撮影をするような人にはあまり関係ない機能ともいえるが、旅先で友人・恋人にポーズをとってもらったのにピントが手前や背景にあっていた――ではせっかくの思い出も台無しだ。手軽に誰でも失敗しないことが優先される「行楽カメラ」にはあって損のない機能といえる。
最後にオンリーワンの機能を持ったユニークな機種をいくつか紹介しておこう。
ソニーの「サイバーショット DSC-G1」は小型化の進むコンパクトデジカメとしてはやや大柄だが、大容量の2Gメモリや3.5型/VGAの大画面&高解像度液晶を搭載し、“写真を見て楽しめる”機種。カメラとしての撮影機能はひと世代前のサイバーショットとほぼ同等だが、「どんどん撮って、その場で楽しむ」というデジタルならではの提案を行っている。
多機能追求派には見逃せないのが、カシオ計算機の「EXILIM EX-V7」。3倍ズーム機並みのサイズながらも7倍ズームという高倍率の屈曲光学式レンズにCCDシフト式手ブレ補正機能、848×480ピクセルのワイドも可能な動画撮影機能(しかもコーデックは高圧縮なH.264)と静止画も動画も得意だ。
アウトドア派に最適なのが、オリンパスイメージングの「μ770SW」だ。μ SWシリーズといえば防水や耐衝撃性能を備えた“タフネスデジカメ”だが、本製品は水深10メートルまでの防水性能と高さ1.5メートルからの落下にも耐える耐衝撃性、さらには-10度という低温環境下でも撮影可能な耐寒性能も備えている。それでいてボディサイズは91.8(幅)×20.6(厚さ)×59.2(奥行き)ミリと一般的。
手軽に撮るのもいいけど、たまにはマニュアル撮影を駆使して写真にこちらの意図を込めたいというマニュアル派にはキヤノンの「PowerShot G7」。行楽カメラというにはボディはやや大ぶりだが、多彩なカスタム設定や素早くISO感度を変更できるISOダイヤル、シャッター/絞り優先モードなどを備えており、「撮影」を楽しめる。
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