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生活防水&手ブレ補正で撮影シーンを選ばない――オリンパス「μ760」(1/5 ページ)

» 2007年02月27日 18時45分 公開
[小山安博,ITmedia]

 オリンパスイメージングから登場した「μ760」は、独特のくさび形スタイルと生活防水で人気のμシリーズに、CCDシフト式の手ブレ補正機能を搭載したモデルだ。水辺でも気兼ねなく使える利用シーンの広さに加え、どんな場面でも撮影できる懐の広さを強化したモデルといえる。

photo 生活防水/手ブレ補正/高感度、そしてコンパクトなμ760

使いやすく分かりやすい操作性

 外観はこれまでのμシリーズと大きな違いはなく、特に姉妹機となる「μ750」とは同等のデザイン。「ARC & WEDGE」と呼ばれる独特のコンセプトをもとに、曲線をベースにしたくさび形の筐体はほかにない特徴となっている。好みは分かれるかもしれないが高級感はあり、その独自性は好感が持てる。

 デザインとしては左手で持つ部分が厚く、右手の部分が薄くなる形状。シャッターボタンのある部分が太いのでデザインの割には構えやすく、右手でつまむように構えるのもまずまずやりやすい。

photophoto 本体上部。微妙に描かれたアールが特徴的。シャッターボタン右横にあるのが手ブレ補正ボタン(左)、手ブレ補正ボタンを押すとCCDシフト方式の手ブレ補正のオン/オフが選択できる。電池残量をよほど気にする場面でもない限りオフにする必要はないだろう(右)

 上部には左側に電源ボタンとシャッターボタン、手ブレ補正ボタンが並び、それ以外の操作部は背面右側に集約される。

 背面はズームレバーとモードダイヤル、中央にOKボタンのある十字キーを配置。十字キーの4隅に(左上から時計回りに)MENU、再生、消去、DISPといったボタンが並ぶ。ボタンは小さく、特に十字キー周辺にボタンが集まっているので押し間違いやすい。操作にはやや注意が必要だ。

photo 背面のボタンは集約され、分かりやすい配置。個人的にはこの位置にあるモードダイヤルはちょっと使いにくい

 十字キーには上から時計回りに露出補正、フラッシュ、セルフタイマー、マクロ切替が割り当てられている。こうしたコンパクトデジカメでは一般的なレイアウトといえる。

 基本的にはオートで撮影するカメラだ。電源を入れ、シャッターボタンを押すだけでいい。露出補正に関してはボタンに割り当てられているので、十字キー上を押して、十字キー左右で数値を変更すればよく、手軽に変えられる。

 さらに十字キー中央のOKボタンを押すとファンクションメニューが立ち上がる。インタフェースとしてはキヤノンのコンパクトデジカメと同等のもので、撮影モード、ホワイトバランス、ISO感度、連写、測光の各項目に素早くアクセスできる。

photo OKボタンで表示されるファンクションメニュー。上下キーで項目を選び、左右キーで設定を変更する

フルオート撮影を念頭にした操作性

photo こちらは撮影メニュー。ファンクションメニューがあるので、ホワイトバランスやISO感度をこちらから設定する必要はあまりない。とはいえ、あまり撮影機能は多くないので、あまり使わない画面ではある

 撮影モードをオートに切り替えるとファンクションメニュー以外の項目は変更できなくなり、十字キーに割り当てられた機能と記録サイズの変更ぐらいしかできなくなる。普段はPモード(プログラマブルオート)を使った方がいいと思う。

 ファンクションメニューは上下キーで各項目を切り替え、左右キーでその項目の数値を変更する仕組み。ファンクションメニューを表示したままシャッターボタンを半押しするとメニューが消え、撮影後に再び自動的にメニューが表示される。そのため、設定を変更しながら撮影する際にも素早くメニューにアクセスできる。

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