オリンパスイメージングから登場した「μ760」は、独特のくさび形スタイルと生活防水で人気のμシリーズに、CCDシフト式の手ブレ補正機能を搭載したモデルだ。水辺でも気兼ねなく使える利用シーンの広さに加え、どんな場面でも撮影できる懐の広さを強化したモデルといえる。
外観はこれまでのμシリーズと大きな違いはなく、特に姉妹機となる「μ750」とは同等のデザイン。「ARC & WEDGE」と呼ばれる独特のコンセプトをもとに、曲線をベースにしたくさび形の筐体はほかにない特徴となっている。好みは分かれるかもしれないが高級感はあり、その独自性は好感が持てる。
デザインとしては左手で持つ部分が厚く、右手の部分が薄くなる形状。シャッターボタンのある部分が太いのでデザインの割には構えやすく、右手でつまむように構えるのもまずまずやりやすい。
上部には左側に電源ボタンとシャッターボタン、手ブレ補正ボタンが並び、それ以外の操作部は背面右側に集約される。
背面はズームレバーとモードダイヤル、中央にOKボタンのある十字キーを配置。十字キーの4隅に(左上から時計回りに)MENU、再生、消去、DISPといったボタンが並ぶ。ボタンは小さく、特に十字キー周辺にボタンが集まっているので押し間違いやすい。操作にはやや注意が必要だ。
十字キーには上から時計回りに露出補正、フラッシュ、セルフタイマー、マクロ切替が割り当てられている。こうしたコンパクトデジカメでは一般的なレイアウトといえる。
基本的にはオートで撮影するカメラだ。電源を入れ、シャッターボタンを押すだけでいい。露出補正に関してはボタンに割り当てられているので、十字キー上を押して、十字キー左右で数値を変更すればよく、手軽に変えられる。
さらに十字キー中央のOKボタンを押すとファンクションメニューが立ち上がる。インタフェースとしてはキヤノンのコンパクトデジカメと同等のもので、撮影モード、ホワイトバランス、ISO感度、連写、測光の各項目に素早くアクセスできる。
撮影モードをオートに切り替えるとファンクションメニュー以外の項目は変更できなくなり、十字キーに割り当てられた機能と記録サイズの変更ぐらいしかできなくなる。普段はPモード(プログラマブルオート)を使った方がいいと思う。
ファンクションメニューは上下キーで各項目を切り替え、左右キーでその項目の数値を変更する仕組み。ファンクションメニューを表示したままシャッターボタンを半押しするとメニューが消え、撮影後に再び自動的にメニューが表示される。そのため、設定を変更しながら撮影する際にも素早くメニューにアクセスできる。
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