アイ・オー・データ機器は4月17日、同社NAS製品「LANDISK」シリーズの新製品として、リビングでの利用に特化した“LANDSIK Home”「HDL4-G1.0」「HDL4-G2.0」を4月末より販売開始すると発表した。実売想定価格は1TバイトのHDDを搭載したHDL4-G1.0が6万9800円前後、2TバイトのHDDを搭載したHDL4-G2.0が12万8000円前後。
薄型テレビやHDDレコーダーのそばに置いても違和感のない小型ボディながらも、3.5インチHDDを4台搭載し、最大2Tバイトの容量を確保した。「リビングにさりげなく飾ってほしい」(同社)。ボディサイズは121(幅)×126.5(奥行き)×195(高さ)ミリ、約3.8キロ。
DLNA1.0に対応したネットワークHDDだが、リビング用という目的のため可能な限り設定と操作が簡略化されているのが特徴。デジカメを接続した状態で本体ボタンを押すだけで写真データの取り込みが可能なほか、iTunesのサーバー機能も備えており、ネットワーク上の複数上のマシンから音楽ライブラリを共有できる。もちろん、DLNAサーバーとしての機能も備えており、対応機器へ映像や音楽、静止画を再生/表示させることができる。
また、東芝の液晶テレビ「REGZA Z2000」シリーズと接続すれば、自動的に録画用の外付けHDDとして認識される。自動認識は直接接続時のみで、LANを介する場合にはREGZA側から周辺機器として本製品を認識させる必要がある。
録画時にはREGZAの番組表から「録画」を押すだけとシンプル。録画されたMPEG-2 TSファイルをPCなどで確認することはできるが、ファイルは保護されているために再生は録画したREGZAでのみしか行えない。下位モデルのHDL4-G1.0ですら1TバイトのHDD容量を持つため、MPEG-2 TS(HD)で約106時間、MPEG-2 TS(SD)ならば約262時間の長時間録画が行える。
なお、DLNA1.0に録画に関する規定はないため、録画プロトコルは独自のものが利用されている。そのため、ソニーのBRAVIA JなどDLNA1.0対応のテレビを接続しても録画はできない。本製品を録画デバイスとして利用できるのは、REGZA Z2000シリーズのみだ。
HDDの動作モードとしては、4つのHDDのうち1つのHDDとして運用し1Tないし2Tバイトの容量を確保する「スパニング」モードと、3つを記録領域、1つを保護領域にすることでHDDに障害が発生してもそのまま運用できる(記録可能な容量は750Gバイトもしくは1.5Tバイトに減少する)RAID5の2つが用意されており、出荷時はRAID5モードになっている。
内蔵HDDの交換が公式サポートされており、交換手順を紹介するDVDも付属する。交換時に工具は必要なく、RAID5モードで運用している際にはドライブ交換後に電源を入れるだけでHDD環境が再構築される。搭載されているHDDは7200RPMのSATAドライブで、交換用ドライブは同社より別途オプションとして提供される予定となっている。
インタフェースはRJ-45×1(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T自動認識)、USB 2.0×2(USBホスト、前面×1、背面×1)。対応プロトコルはWindows ファイル共有サービス/Macintosh ファイル共有サービス/DiXiM Media Server/iTunesサーバー。ユーティリティソフト「Magical Finder」「Sync with」が付属する。
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