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三菱、「トリプルリング」で熱ムラの少ないIHクッキングヒーター

» 2007年04月19日 13時37分 公開
[ITmedia]
photo 75センチワイド幅の「CS-G37HWS」(シルバー)

 三菱電機は4月19日、ビルトイン型オーブン付きIHクッキングヒーターの新製品を6月上旬より販売開始すると発表した。2種類(75センチ/60センチ)のプレート幅と4色のトッププレート色が用意されており、価格は25万7250円から。

 新製品は従来品では内側/外側の2分割構造だったIHコイルを最内側/内側/外側の3分割構造に変更し、あわせて加熱力を外側と内側の2回路で制御する「トリプルリング加熱」方式を採用することで均一な加熱を可能にした。これによって、IH調理器の不満点としてあげられていた加熱ムラを抑制している。

 外側と内側のコイルを交互に通電させることで、外→内/内→外の対流を交互に作り出し、煮込み料理に適した加熱を行う機能も備えた。また、鍋が14センチ以下の場合、自動的に内側の2つのIHコイルだけを通電させて節電する「小なべ加熱」機能も搭載されている。

 メインの3キロワットヒーターを2基、アルミや銅などIHでは利用できない調理器具も使えるラジアントヒーターを1基備える3口構成。ラジアントヒーターの出力は1.5キロワットと既存製品(1.2キロワット)より出力アップしているが、メインヒーターとの同時利用も可能となっている。

photophotophoto 新製品に搭載されている3分割構造IHコイル(左)、ラジアントヒーターもある3口構成(中)、グリル(右)

 トッププレートの中央には3.8インチのモノクロ液晶を搭載しており、操作手順や取り扱い方法を表示するほか。音声ガイド機能も用意されている。火力は強/中/弱の3段階切り替えのほか、12段階の詳細調整(既存製品は8段階)も行える。

 新型の小型基板を採用することで、オーブンをセンターレイアウトとしたほか、横幅も360ミリとワイドに確保した。トビラにはレール方式にプラスしてプルダウンドアを採用、スムーズな開閉を可能にした。オーブンの庫内温度は150〜250度に10度きざみに設定化ので、パラジウム触媒による脱煙機能も備える。

 IHクッキングヒーターといえば新築時に導入されるケースが多く、同社によれば新築住宅のオール家電率は20%を超えるという。ただ、既存住宅へのオール電化導入率は4%に満たないことから、同社ではリフォーム時にオール電化提案などを行うコーディネーターを用意するなどの施策で、既存住宅への導入を推進していきたい考えだ。

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