三菱が考える“ユニバーサルデザイン”と“エコロジー”
三菱電機は4月12日、同社の家電製品を集めた「ユニ&エコ家電体験会」を開催した。ユニ&エコは、ユニバーサルデザイン&エコロジーの意味。同社は、使いやすさと環境負荷の低減に着目した家電製品を「ユニ&エコ家電」と総称し、CMや店頭などで訴求している。
三菱電機家電事業部の田代正登事業部長によると、同社のユニバーサルデザインは“動く”ことがポイントだという。たとえば、ドラムが角度を変えて洗濯物を取り出しやすくなる洗濯機「ムービングドラム」、5輪のキャスターで360度くるりと回転できる掃除機「ラクルリ」、“動くん棚”搭載の冷蔵庫といった具合に、何かが動いて使い勝手を向上させる。
一方のテーマであるエコロジーは“見分ける”技術がカギになる。田代氏は、赤外線センサーで人のいる場所を検出する「霧ヶ峰ZWシリーズ」と明るさセンサー搭載の液晶テレビ「REAL」の2製品を挙げ、「人を見つけて気流を届ける、あるいは部屋の明るさによって画面の輝度を落とす――無駄を省くことがエコロジーに繋がる」とした。
続いて登壇した三菱電機デザイン研究所、ホームシステムデザイン部の中村泰久部長は、ユニバーサルデザイン製品の検証方法について語った。たとえばムービングドラム開発時には、身長140~180センチの男女および車椅子使用者による検証を実施。20度という傾斜角度を導き出したという。また扉が斜め上方に開くため、洗濯物を取り出す際に扉が邪魔にならないことも実証済みだ。「とくに車椅子では良好(な使い勝手)」。
開発にあたっては、「UDチェッカー」と呼ばれる独自の評価システムを用い、製品の開発工程から客観的かつ定量的にチェックする。「UDチェッカーは、単に製品を評価するのではなく、企画やデザインなど開発の各フェーズにおいて評価を行い、その都度フィードバックを繰り返す。その意味では開発ツールといえる」(中村氏)。
検証を繰り返すことで、製品はより幅広いユーザーにとって、使いやすいものとなるという。「われわれが目指すのは、一般品ではなく、福祉機器でもない。誰でも使える“共用品”だ」。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
JCOM障害「インターネットが使えない」 サポート窓口もつながりにくく
-
2
OpenAI、「GPT-6 Sol」と「GPT-6 Luna」公開 API料金は前世代の半額に
-
3
トランプ大統領、国連演説で「AI」を「Super Intelligence」に改称すると表明
-
4
Anthropic、「Claude Opus 5.5」公開 Fable 5.1並みの性能で利用コスト4割減
-
5
Apple、ロンドンにライブ会場「Apple Music Hall」を開設 空間オーディオ収録や配信設備付き
-
6
YouTube、収益化基準を2027年に大幅引き上げへ 新規参加条件が従来の2倍に
-
7
OpenAI、ChatGPTの日常使いをテーマにした新CM動画を公開
-
8
なぜGoogleで「ロリ」が検索できなくなったのか SEO専門家の見方
-
9
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
10
ドコモはとばっちり? 19日の通信障害、原因はMVNOの設備不具合 DTIも報告
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR