ソニーは4月25日、4K(4096×2160ピクセル)対応のデジタルシネマ上映システム「“CineAlta 4K”デジタルシネマ上映用トータルシステムパッケージ」を5月1日より受注開始すると発表した。システム価格は1500万より。
ハリウッドスタジオらが構成する業界団体「DCI」(Digital Cinema Initiative)の定める仕様に準拠した業務用デジタルシネマ上映システム。DCI仕様準拠のデジタルシネマシステムとしては国内初。
ディスプレイデバイス「4K SXRD」を搭載したデジタルシネマプロジェクター「SRX-R220/210」、メディアブロック「LMT-100」、スクリーンマネジメントシステム「LSM-100」の3つを中心に、ストレージなどを組み合わせている。
SRX-R220/R210に搭載されている4K SXRDのサイズは1.55インチで、フルHDの4倍となる4K(4096×2160ピクセル)での上映が行える。SRX-R220とR210はいずれも光源としてキセノンランプを搭載するが出力は異なり、SRX-R220は4.2キロワット、SRX-R210は3キロないし2キロワット。
両製品はランプ出力が異なるため、対応スクリーン幅が異なる。SRX-R220は最大20メートルスクリーン幅時、SRX-R210は最大17メートルスクリーン幅時(3キロワットランプ利用時)、最大14メートルスクリーン幅時(2.4キロワットランプ利用時)の距離で14ft-L(フット・ランバート、1ft-Lは約3.4カンデラ/平方メートル)の明るさで上映できる能力を持つ。なお、コントラスト比はいずれも2000:1。
同社によれば全国にある映画館のうち、デジタル上映可能なスクリーンを持つ劇場は2%強で、その2%強も2K(2048×1080)システムが大半だという。同社では劇場/配給会社への訴求はもちろん、工業デザインシミレーションや医療用プレゼンテーション、シミレーションなどの分野にも需要が見込めるとしており、今後3年で1000台の国内出荷を目指す考えだ。
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