松下電工は5月15日、家庭内のエネルギーマネジメントを可能にする住宅設備ネットワークシステム「ライフィニティ ECO対応システム」を発表した。新築住宅を対象に10月1日から受注を開始する。価格はシステム構成によって上下するが、専用分電盤や専用コントローラを含む標準的なシステム価格は約35万円。
ライフィニティ(旧称:くらし安心ホームシステム)は、住まいの電気設備とIPネットワークを利用して利便性の向上やセキュリティに役立てるホームネットワークシステム。新製品では、新開発のコンパクトな電流センサーを搭載した分電盤により、部屋別(電灯および室内コンセント)や電気設備(エアコンなど)などを区別して細かく電気の使用量を確認できるようになった。
「従来の省エネシステムでは、家全体で(電気使用量を)確認するしかなかったが、具体的な内容はわからなかった。新製品では、部屋ごとの使用量を把握することで、省エネ行動の効果がはっきり見える」(同社)。家族の省エネマインド向上と省エネ行動の継続が期待できるという。
システムは、中心となる宅内ルータ「くらし安心ホームパネル」、新しい電流センサーを搭載した「住宅用分電盤」、液晶ディスプレイ搭載の「コントロールパネル」などで構成される。くらし安心ホームパネルにはWebサーバ機能が搭載され、コントロールパネルのほか、PCのWebブラウザや「アクトビラ」対応テレビでも電気の利用状況が確認できる。
ユーザーインタフェースには、子どもにも分かりやすいアニメーションを採用した。ペンギンのキャラクターを使い、現在の電気使用量や前日との比較、省エネ行動に対するアドバイスなどを表示するほか、省エネに関する“豆知識”を同社サーバから配信するサービスも有料で提供する。
また、JEM-A準拠のHA端子機器を遠隔操作する「ネットリモコン」機能を付加。対応するエアコンや照明機器をコントローラやテレビからオン/オフできるほか、携帯電話によるリモート操作が可能だ(別途ネットワークサービス料金が必要)。さらに同社製の太陽光発電システムと連携して発電量などを確認する機能も搭載している。
松下電工では、5月23日〜25日に東京ビッグサイトで開催される「2007電設工業展」や、6月の「Interop Tokyo 2007」(6月13日〜15日、幕張メッセ)で同システムを展示する予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR