ネットワーク関連では、「ネット de サーバーHD」が新しい。これは、A600/A300のHDDにあるハイビジョンを含む録画番組を同社製液晶テレビ「REGZA Z2000」シリーズからストリーミング視聴できるというもの。基本的にはDTCP-IPをサポートしたDLNAベースのメディアサーバ機能といえるが、「他社のDTCP-IP対応機器での動作を保証するものではない」(同社)という。
「おすすめサービス」の新着情報を告知する「ぷちまど」も新しい機能だ。VARDIAの起動時に、クリップ映像や番組リストなど、おすすめサービスに関する新着情報が小さなウインドウでポップアップ。この状態でリモコンの「黄」ボタンを押すと、新着情報のページにダイレクトにアクセスできる。
なお、ネットワークを介して録画番組をほかのレコーダーに移動できる「ネット de ダビング」に関しても、「後日、ダビング速度の高速化など使い勝手の面を中心にバージョンアップを予定している」という。
ユニークな新機能として、未知の番組との“出会い”を演出する新しい検索機能がある。これは、EPGの番組情報に含まれる語句をVARDIAが勝手にピックアップ。テーマごとに分類してユーザーに紹介するというものだ。テーマは、「グルメ」「ヘルス」「旅・紀行」「スポーツ」「ニュース・情報」「エンタメ」「カルチャー」の7つがあり、たとえばグルメなら「餃子」「カニ春巻き」といったメニューが手当たり次第に並ぶ。気になる語句を選択すると、そのメニューを取り上げた番組の情報に飛ぶ仕組みだ。
従来のジャンルや番組名で検索するシステムとはアプローチが異なるため、それまで意識していなかった番組を開拓できる可能性が高い。「7つのテーマは、検索アルゴリズムをそれぞれ変えていて、“エンタメ”なら声優や監督の名前まで引っ張ってくる。きっと意外なキーワードが見つかるはず」(片岡氏)。


キーボードでレコーダーの操作が行える。新VARDIAでは、フロントパネルのUSBポートにPC用のキーボードをつなぐと多くの操作が行えるようになる。文字入力が簡単になるのはもちろんだが、各種スクロールなどもワイヤレスリモコンよりレスポンスが早く、快適に操作できるというそのほか、“VARDIAシリーズならでは”のスカパー!連動機能、「おまかせ自動録画」「おまかせプレイ」などは従来モデルから継承した。画面下部にウインドウを表示して、番組を視聴しながら選局、録画予約、録画済みタイトルの選択/再生といった操作が行える「みながら選択」は、リモコンに専用ボタンを設けて、より簡単に利用できるようになった。主な仕様は以下の通り。
| 製品名 | RD-A600 | RD-A300 |
|---|---|---|
| HDD容量 | 600Gバイト | 300Gバイト |
| 再生可能メディア | 内蔵HDD、HD DVDビデオ、HD DVD/DVDツインフォーマット、HD DVD-R/-R DL(HDVRモード)、DVD-RAM(VRモード)、DVD-R/-R DL、DVD-RW、DVDビデオ、音楽CD、CD-R/RW | |
| 記録可能メディア | 内蔵HDD、HD DVD-R/-R DL(HDVRモード)、DVD-RAM、DVD-R/-R DL、DVD-RW | |
| 録画形式 | MPEG-2 | |
| 録音形式 | Dolby Digital、リニアPCM(HDD、DVD)、AAC(HDD、HD DVD TSモード時) | |
| 受信チャンネル | 地上デジタル放送(CATVパススルー対応)、BS/110度CSデジタル放送、地上アナログ放送 | |
| 入力端子 | S1映像入力×3、映像入力×3、アナログ2ch音声入力×3、DV入力×1、D1映像×1 | |
| 出力端子 | S映像出力×2、映像出力×2、アナログ2ch音声出力×2、光デジタル音声×1、HDMI×1、D4×1 | |
| 本体サイズ | 430(幅)×376(奥行き)×98(高さ)ミリ | |
| 重さ | 7.6キロ | 6.8キロ |


新リモコンは使い勝手を重視。赤外線信号の送信部を2つ備えるほか、操作ボタンの大きさや形状にもこだわった。たとえば「再生」や「停止」などは、横にある「早送り」などよりも一段高くなっている。手元を見ないで操作できる。また使用頻度の高い「見ながら選択」機能は専用ボタンを設けたなお、発売キャンペーンとして、8月末までに両機を購入すると、もれなく、HD DVD-R1枚、HD DVD ソフト1本、HDMIケーブルを含む「HD DVDスタートキット」をプレゼントする。
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