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玩具の“新機軸”に注目東京おもちゃショー2007(1/2 ページ)

» 2007年06月29日 12時31分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 6月28日から東京ビッグサイトで「東京おもちゃショー2007」が開催されている。少子化や新型ゲーム機の登場など、玩具業界には逆風といえる状況が続く中、各社は大人やファミリー層をターゲットとする新しいジャンルの開拓を進めている。

 とくに注目されるのが、親子で楽しめるラジオコントロールプレーンやヘリコプター、一人暮らしの若年層に向けた癒し系ロボット、そして少し高い年齢層を狙ったインテリアトイなど。まずはインテリア系を中心にメーカー各社が“新機軸”として打ち出したユニークな新製品を見ていこう。

「∞プチプチ」が大人気のバンダイ

photophoto 「∞プチプチ」の展示コーナー

 最近注目の“新機軸”といえば、まずはバンダイの「∞プチプチ」だろう。バンダイブースにはTVカメラがひっきりなしに取材に訪れ、来場客とあわせて人垣を作っている。事前情報通り、プレイアブルな「∞プチプチ」は展示していなかったものの、本家川上産業製「プチプチ」のカラフルなロールがいくつも置かれており、来場者は自由に“リアルぷちぷち”できる。

 ちなみに写真右側の世界地図は、「プチプチの中に色付き粘土を1つ1つ詰め込んで作った」(同社)という芸術作品だ。スタッフが夜なべして作成したらしい。

photophoto 昆虫型ロボット「HEX BUG」

 その横にあったのは、米イノベーション・ファーストが開発した昆虫型ロボット「HEX BUG」。透明なABS素材の下に基板が透けて見えるメカニカルなデザインで、6本の足を使って器用に歩き回る。また触角が壁に触れたり、手を叩くなど大きな音を感知すると方向を変える様子がコミカルだ。9月にブルー、グリーン、レッド、オレンジ、イエローの5種を各1995円で発売する予定。

タカラトミーから新たな音楽トイ

 タカラトミーブースでは、7月26日発売予定の「エアギターPRO エレキギター」でノリノリの展示担当者を発見。ギターをネック部分で断ち切ったようなスタイルで、その断面(?)から放射される赤外線をカットすることで音が出る仕組みだ。「エアギター」の団体、「エアギタージャパン」の“エアギタリスト養成グッズ”としても認定された由緒正しいエアギターアイテムだ。

photophoto 「エアギターPRO エレキギター」と「音楽ぴえ三」

 写真右の「音楽ぴえ三」(おとがぴえぞう)は、スピーカーのカタチをした音楽トイ。内蔵曲を演奏しながら、目(ツィーター?)と口(ウーファー?)がコミカルに動く。また、付属のコードで2台、3台と繋げていくと、それぞれのぴえ三が“メイン”“バック”“リズム”といった具合に演奏するパートを分けるようになる。

 内蔵曲は、クラシックからJ-POPまで6曲。さらに「自動作曲システム」や搭載していて、即興で作曲して、きれいなハーモニーで合唱する機能もある。11月発売予定で、価格は1台1344円。

photophoto 「TRANSFORMERS SPORTS LABEL」(C)1985 2007 TOMY NIKE, NIKE FREE, JUST DO IT.and the Swoosh Design are trademarks of NIKE,Inc.and its affiliates

 ナイキジャパンとのコラボレーションによるモデルシューズ「TRANSFORMERS SPORTS LABEL」は、11段階ものステップでシューズが「コンボイ」や「メガトロン」にトランスフォームする究極の変形ロボット。ちなみに、シューズの状態で中を覗いてみると……やはり履くことはできない模様だ。

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