家庭ユーザー向けHDVカメラの市場では、現行製品が実質的にキヤノン「iVIS HV10」「HV20」とソニー「HDR-HC7」しかなく、選択肢が非常に少ない状況だが、AVCHD規格を採用したビデオカメラのバリエーションは実に豊富といえる状況になってきた。なかでも、最も多くの製品を送り出しているのはソニーで、早くからDVD記録型やハードディスク記録型を取り揃えている。
そして、つい先日リリースしたのが、記録メディアにメモリースティックPROデュオを採用した「HDR-CX7」だ。ソニーのAVCHDビデオカメラは、DVDタイプにしろHDDタイプにしろ、本体がいまいちコンパクトとはいえない製品ばかりだったが、「HDR-CX7」は使用時の本体サイズが幅69×高さ67×奥行き131ミリ、質量が約450グラムと、なかなかの小型・軽量に仕上がっている。
SDカードを採用した松下電器産業のAVCHDカメラ「HDC-SD3」(幅74×高さ69×奥行き142ミリ、約490グラム)と比較すると、数値上ではさほど変わらないのだが、実際の感覚ではひと回りほどは違うように感じてしまうほどだ。また、小型ビデオカメラというと、ビクターEverioシリーズの初期モデル(記録メディアにマイクロドライブを採用したタイプ)あたりが思い浮かぶが、あそこまでには及ばないものの、感覚的にはかなり近いといえるだろう。
レンズ周りがメタリック系素材で、ホールド時に右手が当たる底面の一部が滑り止め加工されていることを除くと、本体はほぼ全面が光沢ブラックで仕上げられている。質量が軽いこともあって、構えていて負担に感じる部分がほとんどなく、ストラップさえしっかり締めれば、片手での撮影も容易だ。
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