セイコーエプソンは9月4日、ホームシアター用プロジェクター「dreamio」(ドリーミオ)の新製品として、DVDプレーヤーとスピーカーを一体化した「EMP-TWD10」「EMP-DM1」を9月19日より順次販売開始すると発表した。価格はいずれもオープンで、実売想定価格はEMP-TWD10が15万円前後、EMP-DM1が9万5000円前後。
いずれも電源を入れてDVDをセットするだけで大画面映像が楽しめる“簡単おうちシアター”。RGB3色をそれぞれ液晶パネルに透過させたのちにプリズムで合成する3LCD方式を採用しており、独自の多重反射式ランプ「E-TORL」(Epson-Twin Optimize Reflection Lamp)を組み合わせることで低消費電力化も進めている。
EMP-TWD10は既存モデル「EMP-TWD3」(関連記事)のコンセプトを踏襲しながらも、「DVDプレーヤー一体型プロジェクターとしては世界で初めて」(同社)、1280×720ピクセルの0.55型ハイビジョンパネル(720p)を3枚搭載した。インタフェースとして用意されているHDMI(Ver 1.2a)を利用することで、ハイビジョン映像を大画面で楽しむこともできる。
投射レンズは1.5倍ズームレンズ(F1.7〜2.1)で、投映サイズは30〜300型。2メートルの投映距離で80型の投映が行える。輝度は最大1200ルーメンで、コントラスト比は1000:1。上下50%/左右25%の上下左右レンズシフト機能やタテ台形ゆがみ補正機能も備えている。光源には140ワットのE-TORL UHEランプを搭載する。
内蔵するDVDドライブの対応ディスクはDVD-Videoのほか、DVD-R/RW、DVD+R/RW、CD-DA、VCD、SVCD。VRモードで録画したDVD-RWの再生も行える。内蔵するステレオスピーカーは10ワット×2の出力をもち、疑似的に広がりあるサラウンド音場を作り出す「ドルビーバーチャルスピーカー」モードも用意する。
映像入力インタフェースにはHDMIのほかSビデオ、コンポジット、D-Sub15ピンをそれぞれ1系統ずつ用意。USBも備えており、USBメモリに記録されたJPEGやMP3/WMA、DivXの再生も行える。
プロジェクター部分のみを180度回転させることが可能で、利用者の前方/後方いずれに本営品を設置してもスピーカーとディスクスロットを利用者側に向けることが可能だ。回転時にはスピーカーの左右も入れ替わる。レンズカバーはスライド式となっており、収納時の利便性も向上している。本体サイズは330(幅)×260(奥行き)×174(高さ)ミリ、約6.9キロ。
EMP-DM1は機能を絞り込むことでDVDプレーヤー一体型プロジェクターとして約3.8キロ、体積では既存製品(EMP-TWD3)の約半分という小型軽量化を実現した。本体側面にはキャリーハンドルも設けられており、可搬性も高い。パッケージには専用ケースも付属する。
液晶パネルはDVD再生に適した854×480ピクセル(480p)×3で、レンズはF1.44の単焦点レンズ。投映サイズは30〜300型。輝度は最大1000ルーメンで、コントラスト比は300:1。タテ台形ゆがみ補正機能も備えている。内蔵DVDドライブの仕様はEMP-TWD10と同等で、光源には120ワットのE-TORL UHEランプを搭載する。
映像入力インタフェースにはコンポジット/コンポーネント/D-Sub15ピンを各1系統用意。8ワット×2のステレオスピーカーを内蔵しており、サウンドモードには「ドルビーバーチャルスピーカー」モードも用意する。サイズは320(幅)×230(高さ)×127(高さ)ミリ、約3.8キロ。
EMP-TWD10とEMP-DM1については、スクリーンをセットした「EMP-TWD10S」「EMP-DM1S」を用意する。いずれもサイズは80型で、EMP-TWD10Sは立ち上げ式、EMP-DM1Sはスプリングローラー式が付属する。価格はオープンで、実売想定価格はEMP-TWD10Sが15万円代後半、EMP-DM1Sが9万円後半。
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