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ビクター、D-ILAプロジェクターの新フラグシップ「DLA-HD100」PCでガンマカーブを編集(2/2 ページ)

» 2007年09月26日 12時57分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 機能面で追加されたのは、まずズームとフォーカスの電動化だ。フジノン製のアルミ鏡筒電動2倍ズームレンズを搭載し、微妙な倍率やフォーカスの調整もリモコン操作で行えるようになった。光学レンズそのものは変わっていないため、約3.1〜6.2メートルの間で100インチ(16:9)を投写できる柔軟性はHD1から継承。また手動のレンズシフト機能も備えており、上下80%、左右34%の範囲で投写エリアを移動できる。

photophoto 本体操作部とリモコン

 動作音は、ランプ標準モード時で24dBとHD1の25dBよりも1dBだけ小さくなった。「“うなり”などの音色を改善したため、数値以上に小さく感じるはずだ」(同氏)

 2つのHDMI端子はVer.1.3でDeep Colorもサポート。入力端子部は、横幅24ミリのワイヤーワールドが2本使えるように端子間の距離を広げるなど、使い勝手の改善を図っている。さらにHDMI端子は1080p/24Hz対応。PC信号入力もサポートし、市販のDVI-HDMIアダプタを使用してVGA〜SXGAの画面を投写できる。

PCでガンマ調整

 もう1つの機能追加が画質調整だ。DLA-HD1に搭載されていた4つのプリセットモード(ノーマル、シアター1,2、ダイナミック)はそのままだが、新たに「カスタム」を設け、WRGBそれぞれのガンマカーブを調節できるようにした。OSD上では12の調整ポイント、またシリアルポートを使ってPCと接続すれば任意のポイントでカーブを編集できる。

photophoto 従来からの4モードにくわえ「カスタム」を新設。ユーザーにガンマ設定を開放した
photophoto WRGBそれぞれを調節できる。W(ホワイト)はRGBを一緒に動かすモードだ

 PCを使用する場合、調整した設定をファイルとして保存し、コンテンツに応じて使い分けることができる点もメリットだ。ただし、調整中に映像の変化をリアルタイムに確認できるのはOSD上で作業した場合のみ。

 PC用のガンマカーブ編集ソフトは、同社サイトで公開する予定だ。提供時期は未定ながら、同社では製品の発売にあわせたいと話している。そのほかの主な仕様は下表の通り。

製品名 DLA-HD100
表示デバイス 0.7型D-ILAデバイス×3
解像度 1920×1080ピクセル
レンズ 電動倍ズーム・フォーカスレンズ(F3.2〜4.3)
レンズシフト 上下80%、左右34%
光源 200ワット超高圧水銀ランプ
輝度 600ルーメン
コントラスト比 30000:1
ビデオ入力 HDMI×2系統、コンポーネント×1系統、S端子×1系統、コンポジット×1系統
外形寸法 455(幅)×172.5(高さ)×418.5(奥行き)ミリ
重量 11.6キログラム

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