10月2日、国内最大級の情報通信・エレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN」(ITmedia 特設サイト)が千葉県幕張メッセにて開幕した。
参加企業・団体数は895社/3199小間と、過去最高だった昨年(807社/2936小間)を大幅に上回り、幕張メッセの全展示ホールと国際会議場を使用する規模となった。広大な会場では、デジタル家電や通信機器をはじめ、各種エレクトロニクス部品などIT/電子分野における最先端技術・製品の展示が行われる。10月6日までの5日間開催され、約20万人以上の来場者を見込む。開場時間は午前10時〜午後5時。
ここ数年のCEATECでも薄型テレビの競演は見所のひとつだったが、今回は「さらに美しく、さらに薄く」を実現する、次世代を見据えた製品や技術の展示が目を引く。CEATEC JAPAN実施協議会の町田勝彦会長も「薄型テレビの技術競争」を見所のひとつとして挙げている。
まず注目なのが、ソニーが前日に発売日をアナウンスした有機ELテレビ「XEL-1」。画面サイズこそは11V型と小振りだが、これまでのディスプレイとは一線を画する「次世代」の画質に来場者の視線が集まる。
同時に抑えておきたいのが、シャープと日立製作所がそれぞれ開発を進めてる薄型液晶ディスプレイ。シャープは最薄部20ミリ、日立製作所は最薄部19ミリをうたっている。シャープはすでにお披露目を済ませているが、日立製作所のディスプレイは本展示会が初お披露目ということもあり、その注目度は高い。
薄型テレビの「隠し球」を用意していたのが日本ビクター。42V型でモジュール最薄部20ミリという厚さもさることながら、既に2008年春の製品化に向けて準備が済められており(市場投入はヨーロッパから)、価格も「既存モデルの2倍3倍にはならない」という。ベゼルの狭縁化(従来モデルの22.4ミリから13ミリ)も進められており、「より薄く・より大きく」を実現するものとして興味深い。
コピーワンス緩和がどのような方向で行われるかは確定しないが、次世代DVDレコーダーの展示も盛んだ。会場でお披露目されたのが、パナソニックの“Blu-ray Disc DIGA”「DMR-BW900/BW800/BW700」。MPEG-4 AVC/H.264エンコーダーを搭載しており、2層のBDディスクにフルHD映像が最長18時間録画可能だ。シャープは「アナログビデオにさようなら」をうたうBDレコーダー「AQUOS ブルーレイ」シリーズ、ソニーもMPEG-4 AVC/H.264エンコーダーを搭載して長時間録画を可能にしたBDレコーダー「BDZ」シリーズを展示している。東芝もHD DVDレコーダーのコーナーでMPEG-4 AVC録画技術「HD Rec」を搭載したVARDIAを展示しており、薄型テレビとともにレコーダーも新たな世代に突入しつつあることを感じさせる。
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