写真を公開する楽しみ――ニコン「COOLPIX S51c」：レビュー（2/6 ページ）

[荻窪圭，ITmedia]

　もちろんほかの無線LANも使える。SSID検索で見つけたアクセスポイントの一覧が表示されるのでそこで使いたいアクセスポイントを選べばいい。ただ、保証されている公衆無線LANはBBモバイルポイントのみ。

　アクセスポイントをあらかじめ登録しておけば毎回WEPキーなどを入れなくて済む。

メールボタンを押すとメール予約画面になる。左に登録した宛先（ここでNEWを選ぶと追加される）が表示されるので、まず送信相手を選び、続いて左右のキーで送りたい写真を選ぶ。選び終わったらシャッターボタン

実行すると、メールの予約だけにするかすぐ送信するかを選ぶ。まず予約だけしてアクセスポイントを見つけたら送信するという使い方ができる

　メール送信は上面にあるメールキーを使う。撮影モードか再生モード時にメールキーを押すとメール予約画面になるので、そこで送信相手（あらかじめ登録しておけるし、その場で登録してもいい）を選び、続いて送る写真を選ぶ。

　で、シャッターボタンを押すと予約した写真をすぐ送るか、あとで送るかを選ぶ。撮ったその場で送りたい写真をチェックし、無線LANが使える場所で実際の送信を行う、という使い方ができるわけだ。

実際にマクドナルドでBBモバイルポイントを使ってみた。モバイルポイントを見つけたら、OKボタンを押すだけでいい。WEPキーは登録済み

　今回、マクドナルドから転送テストをしてみたが、BBモバイルポイントはあらかじめWEPキーも登録済みなので、ちょっと待てば認証も終わり、あっけないほど簡単にサーバーにつながる。時間はかかるけれども10数枚の写真をアップロードしてくれた。予想以上に簡単。

　アップロードにかかる時間は802.11gなら1枚につき数秒だが、802.11bだとさらに遅くなるし、回線の状況でかなり左右されるので一概にはいえない。その辺はお茶でもしながら待つという感じで。

　なお、メールアドレス入力はロータリーダイヤルによる文字選択で行う。

　受け取ったメールにはMy Picturetownの該当写真へのURLが入っており、それを開くとWebブラウザを介して写真を閲覧・ダウンロードできるという仕組みだ。

My Picturetownの画面。サイトのデザインはシンプルで分かりやすい

画面を英語版にすると撮った写真をFlickrにアップロードできる

　My Picturetownサイトの仕組みはシンプルで、基本的に写真ライブラリの管理と共有のみ。オンラインプリントなどの機能はない。

　ただ、各写真へのダイレクトのURLを取得できるのでそれをブログに貼ったり、Flickr（「米国ユーザーのみへの提供」だが、言語設定をEnglishにしたら日本からでも使えるようだ）に転送したりできる。

　COOLPIX S51cから直接Flickrやブログに上げられると面白いが、今のところは、多機能よりも「誰もが簡単に写真を送れること」を目指したシンプル設計を重視したと考えれば納得もいく。