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リビングのコアになる多機能液晶テレビ“REGZA”「Z3500」(5/6 ページ)

» 2007年10月15日 18時01分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 DLNAクライアント機能も装備しており、DLNAサーバ機能を持ったデジタルレコーダーやPCに保存された録画番組をLAN経由で再生することが可能だ。DTCP-IPもサポートしており、サーバ側が対応していればデジタル放送の録画番組も再生できる。対応するフォーマットは映像のコーデックがMPEG-2、音声コーデックがPCM、ドルビーデジタル、MPEG1 Layer IIの動画ファイルのみだが、PCのテレビ機能で録画した番組は概ね問題なく再生できることになる。デジタル放送の録画は本機で、録画時間帯か重なった番組はPCでアナログ放送で録画、といった使い分けもできる。

 DLNAクライアント機能がシームレスに統合されている点もポイントだ。USB接続HDDやNASを選択する代わりにDLNAサーバを選択するだけで良いため、操作性もほとんど同じ。早送り、早戻し再生はもちろん、ワンタッチリプレイ/スキップも利用できる。USB接続HDDに録画した番組の再生時に比較すると若干操作に対するレスポンスが悪くなるが、これも気になるレベルではない。Windows Media Player11をDLNAサーバとして利用してみたが、なんら問題なく自動認識し、PCに保存された番組を再生できた。

 筆者はDivxやWMVファイルの再生もサポートするネットワークメディアプレイヤーを所持しているのであまり期待はしていなかったのだが、シームレスな操作性を見てしまうと結構使う気になってしまう。トランスコード機能付きのDLNAサーバを準備すれば、画質的には課題も残るがPCに保存されているほとんどの動画ファイルを再生できることになり、「これ1台で全ての動画を」という環境を作り上げることも可能だろう(厳密にいえばDVDやHD DVD、Blue-rayプレーヤーは別途必要だが)。

「Dot by Dot」表示もサポートでクリアなPCディスプレイにも

 PCディスプレイとしての利用価値も気にする人は多いだろう。テレビとPCディスプレイには本来求められる画質が異なるので常用するにはどうかと思うが、フルHDの1920×1080ピクセルで42インチはバランスとしても悪くない。以前に比べると安くなったとはいえ、高価な買い物であることは間違いないのだから、やはり気になる。

photo 見事なDot by Dot表示。文字のにじみや潰れも皆無だ

 今回はPCとHDMI接続してみたが、表示モードをそのものずばりの「Dot by Dot」に切替えるだけで1920×1080ピクセルのほぼ完全な表示が可能であった。HDMIはDVI-Dと互換があるので当然といえば当然だが、実際にはPCとの接続はあまり考慮しておらずアンダースキャンになってしまう製品もある。今時は強力な3Dグラフィック機能とHDMI、もしくはDVD出力を備えるノートPCも結構あるので、普段はプライベートルームで使っているノートPCをリビングに持ち込んで大画面高解像度で3Dゲームを楽しむという使い方もありだろう。

photo PCとHDMI接続するだけで自動認識

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