東芝の“REGZA”「Z3500」シリーズは、現時点で「ほぼ何でも入り」といえる多機能な液晶テレビだ。フルHDパネルに倍速駆動という高画質モデルのトレンドをおさえつつ、外付けHDDを追加するだけで多彩な録画機能が実現。強力なネットワーク機能も備えており、AV環境のコアになる多機能製品といえる。
REGZA Z3500シリーズは、この9月に販売が開始された東芝のハイエンド液晶テレビ。発表記事でも触れたように、液晶テレビに搭載されるトレンドの技術をほぼおさえている。画質面のベースは画質重視の限定モデルとして販売された「H3300」シリーズで、機能面は強力なネットワーク機能を持った昨年のハイエンド「Z2000」シリーズをベースに強化した形になる。ラインアップは37V型から57V型まで。今回試用するのは、液晶テレビでボリュームゾーンになりつつある42V型だ。
本シリーズは「フルHDネットワークモデル」と位置づけられ、液晶パネルは37/42V型がIPS方式、46V/52V/57V型ではVA方式のパネルを採用している。全画面サイズがフルHDパネルであり、機能面の差異はほとんどない。画面サイズでパネル方式が異なる製品は珍しいといえば珍しいが、「H3000」シリーズでも同様に42V型を境に異なっており、本シリーズが初めてという訳ではない。液晶パネル製造で協業している松下と日立がプラズマパネルも使用している関係上、自社調達可能なのが42インチまでといった事情があるのだろう。
外観を見ていくと、同社製品ではお馴染みとなったシンプルな「ミニマルデザイン」を継承。フレーム部は反射の少ない艶消しブラック(マットストーンブラック)を採用した。アンダースピーカーの部分のみシルバーとなっているが、下向きの角度がついているので照明などの反射が気になることはない。非常にシンプルかつ落ち着いたデザインで、そのデザインからは機能の多さを予想することはほとんどできないだろう。
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