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» 2007年10月22日 16時27分 公開

レビュー:堅実な成長を遂げたデジ一眼――キヤノン「EOS 40D」 (4/9)

[小山安博,ITmedia]

 ライブビューでのマニュアル撮影時は、そのままで撮影するより、拡大表示するとピントがあわせやすい。拡大表示をするには本体背面右上のAFフレーム選択/拡大ボタンを押すと、AFポイントを中心に5倍、10倍と画面が拡大する。

AFポイントを拡大したところ。左が5倍、右が10倍。10倍まで拡大するとかなりピントの山がつかみやすく、ファインダーよりもMFは容易

 画面拡大でMFはやりやすいが、結果的に10倍まで拡大してピントを合わせ、再び1倍表示にして全体の構図を決めて……という流れになるため、とっさの撮影や高速で動く被写体を撮影するのはほぼ不可能だ。ブツ撮りや風景、花といった静物撮影で威力を発揮するだろう。

 三脚を立てて撮影する場合にも便利。ファインダーをのぞき込まなくても液晶モニターで構図、ピントを確認できるので、風景撮影にも適している。ライブビューでは撮影情報も画面に表示されるので、表示パネルをのぞき込む必要もない。ただし、ドライブモードやホワイトバランスなどは常時表示されないので、そうした場合はINFOボタンを押すことですべての撮影情報が表示される。

ライブビュー中かどうかを問わず、撮影中にINFOボタンを押すと現在の設定が表示される。右の画面を表示した場合、ISO感度などの撮影設定を変えようとすると画面にISO感度設定画面が表示されるので、表示パネルを見る必要がない

 ライブビューでは、ミラーアップの状態から撮影するため、通常よりもシャッターを切ったときの音は静かになる。40Dには3つの静音モードがあり、メニューの「ライブビュー機能設定」の「静音撮影」から選択できる。「モード1」は通常のライブビュー撮影で、「モード2」ではシャッターボタンを全押しした瞬間はカメラの動作が止まり、わずかな音がするだけでシャッターが切れる。シャッターボタンから指を離すとシャッターチャージが行われるため、最終的にはモード1と同じぐらいの音はするのだが、シャッターを切った瞬間の音は非常に小さい。

 このモード2、あまり使う場面は多くはないが、たとえば学芸会で子供の演技を撮影しようとしたとき、静かなシーンではモード2で撮影し、そのまま全押しし続け、舞台の音量が大きくなったときに指を離せば、シャッター音が舞台を邪魔にすることがない。

 静音撮影の「しない」は、TS-Eレンズで上下方向のシフトを行うとき、エクステンションチューブを使用するときには必ずこの「しない」に設定する必要があるようだが、そのほか、ストロボ撮影時には自動的に「しない」になる。

 ライブビューは、ハイアングル、ローアングル撮影でも威力を発揮する。こうした撮影ではMFは難しいが、AFも可能なので、AF-ONボタンを活用すれば簡単に撮影できる。

 ライブビューに関してちょっと気になったのが、ライブビュー中にメニューボタンを押すとライブビューが解除されてしまい、メニュー表示を消してもライブビューに復帰しない点。ライブビューが解除されるため、メニューを表示するたびにミラーダウンし、メニューから設定した後またライブビューにするとまたミラーがアップして……とミラーがバタバタ動く。メニューを押してもライブビューが解除されないと使いやすそうだ。

 また、最大の問題点ともいえるのがバッテリーの持ち時間が一気に減ってしまうことだ。40Dの撮影可能枚数は、フラッシュを使わなければ1100枚(CIPA規格)の撮影が可能で、実際、1〜2泊の旅行程度ではビクともしないぐらい電池が保つ。

 ところがライブビューを使うと、撮影可能枚数は約170枚と一気に少なくなってしまう。頻繁にライブビューを使うのであれば予備バッテリーは必須だろう。

新機能充実の堅実なカメラ

 最近のデジタル一眼レフカメラでは標準となってきている機能であるダストリダクション機能も搭載。内部にホコリの発生を抑制する素材を採用し、ローパスフィルターには帯電防止処理をすることでホコリの付着を抑制。さらにローパスフィルターを超音波振動させゴミやホコリをふるい落とすことができる。

ダストリダクションはカメラの電源オン・オフ時に自動的に動作し、超音波振動でゴミ取りが行われる(左)、手動でダストリダクションを実行することもできる

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