オンキヨーは10月30日、PCやポータブルオーディオ機器などに接続できるアンプ内蔵スピーカー「GX-100HD」を発表した。“WAVIO”シリーズの新製品として、11月下旬に発売する予定だ。価格はオープンプライス。店頭では3万円を切る程度になる見込みだ。
想定ユーザーは、PCやポータブル機器に溜め込んだ音楽コンテンツをステレオシステム代わりに楽しむ人たち。同社のオーディオ用高級スピーカーに採用されているリングツィーターを初めて採用したほか、同シリーズでは最大となる12センチ経のA-OMFコーンウーファーを搭載。キャビネットも従来機の1.6倍となる15ミリ厚の木製にするなど、「単品の高品位オーディオスピーカー並みの設計」(同社)とした。
リングツィーターは、外形30ミリ、内径18ミリのリング型振動板を同軸上に配置した25ミリ径のボイスコイルで駆動する方式。駆動ポイントから振動板端までの距離を最短にする「バランスドライブ構造」により振動板の分割振動を抑制し、可聴帯域の上限とされる20kHz付近までピストンモーションで駆動する。また振動板を固定するイコライザーは100kHzにおよぶ超高域までをフラットな周波数特性で再生できる形状を新開発。高域をクリアに再生するという。
ホーン・イコライザーは、キャビネットからの振動を廃するため、新開発の「放射状連結リブ配置」を採用。中央から放射状に形成された連結アームの幅に対して連続的に変化させた連結リブをホーン・イコライザーの裏面に設けることで、振動伝達で生じた反射を低減させた。同社では、とくにヴォーカル帯域での表現力が飛躍的に向上するとしている。
このほか、アナログ出力時にパルスノイズを除去する独自の「VLSC」(Vector Linear Shaping Circuitry)技術を搭載。24bit/96kHz信号入力に対応するデジタル入力端子(光、同軸を各1系統)や金メッキ仕様のアナログ入出力端子、グランドラインの変動を防止するS.G.L型1点集中ネットワーク回路の採用など、入り口から出口まで音質にこだわった設計としている。
内蔵アンプは15ワット+15ワット。外形寸法と重量は、アンプ内蔵のRチャンネルが140(幅)×260(高さ)×194(奥行き)ミリ/4.5キログラム、Lチャンネルは140(幅)×260(高さ)×180(奥行き)ミリ/3.3キログラム。脱着式の左欄ネット、RCAピンとステレオミニプラグの変換コード、チューニング用スペーサー×8個などが付属する。
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