大きな特徴はタッチパネル液晶の採用だ。ソニーは同業他社中でもタッチパネルに積極的で、サイバーショット「Nシリーズ」に搭載されたころは実験的なイメージも強かったが、最近では売れ筋のTシリーズのトップモデル「DSC-T200」に採用されるなど、力を入れている。
タッチパネルのメリットは、指で触るという直感的な動作で操作できるという点に尽きる。特にコンパクトデジカメでは本体の小型化と液晶の大型化が同時進行した結果、ボタンが小さく、押しにくくなっているが、タッチパネルを使えばその問題は解決するほか、液晶画面に複数のボタンを表示してしまえば、より素早く目的の機能へ到達できる。
DSC-T2に搭載されたタッチパネルは、基本的にDSC-T200のものと大きくは変わらず、使い方や使い勝手は同等。DSC-T200に比べると液晶サイズとアスペクト比が違うために一見したところのイメージは違うが、タッチパネルでできることは変わっていない。
各種の撮影設定を変更する場合は、画面に表示されたアイコンをタッチして、表示された選択項目の中から設定を選んでまた指でタッチするだけ。撮影時には、ズームボタンとシャッターボタン以外はすべて画面へのタッチで操作する。
画面へ表示されるのは、画像サイズ/セルフタイマー/モード選択/フラッシュ/マクロ切り替えの各撮影設定と、「HOME」「MENU」「DISP」の3つのアイコン。さらに撮影モードをプログラムモードにすると、画面下部に「フォーカス」「測光モード」「ISO感度」「露出補正」と4つのアイコンが表示される。
アイコンを押していくだけでパッパッと設定できる手軽さは他製品では得がたく、タッチパネルの良さが十分に堪能できる。押したときの反応など、いくつか改良の余地を感じる部分もあるといえばあるが、許容できるレベルであり、慣れれば素早い操作が可能になりそうだ。
フォーカスを1点AFにすると、タッチした部分にピントをあわせることができるようになり、直感的にAFあわせが可能。ボタンを使ってAFポイントを動かすのに比べて、素早くより直感的な操作ができるのがいい。
再生機能にもタッチパネルが活用されている。再生の開始こそ再生ボタンを押さなくてはならないが、後はタッチパネルだけで操作できる。
再生中に画面をタッチすると、ワンタッチで2倍に、さらに押し続けると5倍まで拡大する。5倍まで拡大した後は、画面内の触れた場所に表示位置が移動する。触れた位置が拡大してくれるので、これも非常に直感的。画像の拡大・縮小は画面右に表示される「虫眼鏡」アイコンからでも行える。
ほとんどの操作がタッチパネルで行われるため、直感的である反面、押したときのフィードバックがないため、手探りでボタンを押すことはできない。また、液晶を直接触るので汚れや傷が心配になるなど、難点も指摘できるが、本製品のようなカジュアル層を狙う製品では、直感的かつ気軽に操作できるタッチパネルの採用は意味がありそうだ。
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