ビジネスデザイン研究所は12月6日、米UGOBEが開発した恐竜ロボット「PLEO」(プレオ)の発表会を催した(→発表記事)。タレントの眞鍋かをりさんが“PLEO博士”として登場。PLEOの“育て方”を語った。
PLEOは、14個のサーボモーターと100以上の専用ギアを組み合わせて滑らかな動きを実現。また全身に38カ所ものセンサーが搭載され、周囲の状況に応じてアクションを起こす。たとえば頭を撫でると気持ちよさそうに目を閉じ、エサ(付属の葉っぱ)をあげると嬉しそうにかぶりつく。言葉を理解することはできないが、呼びかければ振り向くといった具合だ。こうした多彩なリアクションが「ナチュラルに感情移入できる」(眞鍋さん)理由だという。
UGOBEのBob Christopher社長は、ビデオメッセージの中でPLEOをロボットではなく「ライフフォーム」――つまり「新しい生命体」と表現した。「ライフフォームには3つの法則がある。それは、感情を伝えること、モノを認識して反応できること、そして時間とともに進化すること」。


鼻の上に赤外線センサーやカラーカメラ、ライトセンサーがある(左)。足の裏には接地センサー(中)。頭部や顎など8カ所にタッチセンサーを備え、触ると気持ちよさそうに目を閉じる(右)。そのほかにも傾きセンサーや揺さぶりセンサーなど計38個のセンサーを搭載PLEOの成長には「誕生期」「幼少期」「少年期」と呼ばれる3つのステージがある。電源投入直後に始まる誕生期では、ゆっくりと目を開け、光に慣れるにつれて徐々に目覚め、足を伸ばす。5〜10分も経つと幼少期へ移行し、好奇心旺盛に周囲の“探索”を始める。声を出し始めるのもこの頃だ。「かわいがるとなついてくれる。人なつっこくて活発な明るい子にしたいです」(眞鍋さん)。学習能力もあり、例えば生まれたばかりの頃は机の縁から落ちたりするが、一度落ちると次回からは踏みとどまるようになるという。
少年期になると徐々に性格が形成され、大胆に行動するタイプや臆病で恥ずかしがり屋といった個性を見せ始める。そして別のPLEOに出会うと、鼻先の赤外線センサーで互いを認識し、寄り添ったり、じゃれあったりとコミュニケーションを始めるのだ。「集まると個性が見えてくるので、成長したら公園デビューさせたいですね」(眞鍋さん)。

仲間と遭遇(左)。作家の荒俣宏氏も駆けつけた。「エサを与えると本当に喜ぶから嬉しくなる。でも、そのうちお友達と遊ぶようになるから、一本立ちできるように育てないと」(荒俣氏)。「社会に出ても恥ずかしくないように、ちゃんと独り立ちさせます」(眞鍋さん)「ファービー」のイメージもあってPLEOが玩具店に並ぶことを期待する人もいるだろうが、PLEOはあくまでも“ロボット”だ。「PLEOは玩具とは位置づけていない。これまでに開発した『イフボット』や『ハローキティロボ』と同じコミュニケーションロボットだ。実用的な機能は持たないが、(コミュニケーションの)1つのあり方だろう」(同社)。
PLEOの価格は5万2500円で、12月1日から公式サイトや一部販売店で予約受付を開始している。出荷は12月中旬から下旬になる見込みで、ビジネスデザイン研究所では「うまくいけばクリスマス前にデリバリーできる」としている。
今週は「ファービー×2」に遊ばれてみた
「Google八分、知ってますか?」眞鍋かをりが“国策検索”アピールCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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