(C) 2007「キサラギ」フィルムパートナーズ |
興収4億円を記録し、単館系作品として異例の大ヒットとなった「キサラギ」が、1月9日にスタンダード・エディションと初回限定2枚組プレミアム・エディションの2種類でDVDリリースされる。
スタンダード・エディションの特典は予告編、2種類のTVスポット、特報キャスト・スタッフプロフィール。価格は3990円。
プレミアム・エディションの特典ディスクには、撮影の舞台裏やキャスト・インタビューを収めた2種類のメイキング映像、佐藤祐市監督インタビュー、マスコミ完成披露試写会舞台挨拶、九段会館プレミア試写会舞台挨拶、渋谷シネクイント舞台挨拶、5人のダンスシーン・ノーカットバージョンなど約2時間を収録。マスコミ用プレスのレプリカ、ポストカードも封入される。価格は7350円。
B級アイドルの如月ミキが自殺して1年。ファンサイトの主催者・家元(小栗旬)の呼びかけで熱烈なファン5人が一同に集まり、ミキを偲ぶ会を開く。彼らは本名も素性も知らず、家元、オダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)、スネーク(小出恵介)、安男(塚地武雅)、イチゴ娘(香川照之)と互いをハンドル・ネームと呼び合い、当然、今回が初対面である。
5人はミキの思い出を語り合い、貴重なナマ写真や写真集などを披露し、和やかに会は進む。ところが、ミキの死の真相をめぐって口論となり、しまいには殴りあいにまで発展。果たして、ミキは報道通りに自殺したのか、それとも他殺か、事故死なのか?
最初はアイドル・オタクの世界を愛情たっぷりに面白おかしく描いているが、いつしか彼女の死の真相を追究する推理ドラマへと転換し、ミステリードラマの要素が強くなる。舞台は古びた屋上にある小さな一室で、いわゆるワンシチュエーションもの。となると、役者たちの演技力が問われるが、いずれも個性を発揮し、一瞬たりとも飽きさせることはない。
監督は「シムソンズ」の佐藤祐市、脚本は「ALWAYS/三丁目の夕日」の古沢良太。推理が進むにつれ、5人とミキの関係も明らかになる。スピーディーな会話の応酬で、裁判劇のようでありながら、謎解きの楽しさもあり。後味の爽やかさも含め、密室サスペンス・コメディの佳作である。
関連サイト:http://www.kisaragi-movie.com/(公式サイト)
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