ユニデンの「TL42DZ1」は、3波対応デジタルチューナーを搭載した42V型液晶テレビだ。1920×1080のフルハイビジョン解像度で、VAタイプながら178度という広い視野角を持つMVAパネルを採用した。製造拠点こそ海外だが、設計から生産まで自社で手がけ、直販による低価格とクオリティの両立を目指している。
デザインは同社の従来製品からほぼ継承しており、アンダースピーカータイプの液晶テレビとしてはほぼスタンダードなタイプ。ブラックとホワイトの2つのカラーバリエーションを用意した。42インチという画面サイズでカラーリングを選択できるのは、需要に応じて製造をコントロールできる自社生産、直販専用製品ならではのメリットだろう。
冒頭でも触れたとおり、地上/BS/CSデジタル放送に対応する3メディアデジタルチューナーを搭載。アナログ地上波チューナーもそつなく内蔵している。外部入力端子は6系統と充実しており、AV入力2系統(1系統はS端子対応)、コンポーネント+音声入力2系統、HDMI2系統と、数が多いだけでなく新旧の入力端子をバランス良く備えた。VHSデッキからハイビジョンレコーダーまで複数のレコーダーを接続するという場合でもまず困ることはないだろう。
HDMIだけでなく、コンポーネント入力も1080p入力に対応した点は特徴の1つ。またPCや一部メディアプレーヤーなどと接続する際にDVI-HDMI変換ケーブルを用いることを考慮し、HDMIの2入力にはAV入力もしくはコンポーネント入力の音声入力を割り当てることができる。使用する音声入力端子が固定されていないので、空いている入力を利用できるのは便利だ。またD端子ではなくコンポーネント入力を採用したことに配慮し、D端子ーコンポーネント接続ケーブルが1本付属している。
新機能として、まずデジタル放送の電子番組表が挙げられる。もちろん珍しい機能ではないが、本機の場合は従来からの製品ポリシーであるシンプルさをそのまま反映しているのが特徴だ。EPGはラ・テ欄タイプで1画面に3時間/最大11チャンネルの固定レイアウト。各放送局はサブチャンネルまで含んだ幅で表示するため、実質5〜6放送局分の表示となる。黒バックに白文字の、これ以上はないくらいシンプルなデザインだ。
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