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「世界でたった1台」というキャッチで、木ーボード製作の泥沼にハマるプロフェッサー JOEの「Gadget・ガジェット・がじぇっと!」(2/3 ページ)

» 2007年12月26日 12時14分 公開
[竹村譲,ITmedia]

89のキートップを切り出す

 作業全体の流れは、大きく3つの行程に分割して考えることができる。最初の行程は、つながっているキートップを付属の作業台とノコギリを使って裁断し、一般的に見慣れているキャラメルのようなキートップを89個作りだすこと。2番目の行程は、キートップを磨き、ジョイントパーツを取り付ける行程。3番目はキートップをキーボードベースに取り付け、最後に全体のバランス調整を行う。というのが全行程だ。当然のことだが、付属の工具類が1人分しか無いので、想定通り全行程をたった1人で行うと約4時間〜5時間の作業になるだろう。

 連続したキートップをバラバラに裁断する作業は、付属の作業台と小振りなノコギリのお陰で予想より効率的な作業が可能だった。残念だったのは裁断作業台のガイドレールの幅が連続するキートップの幅より少し広いために、ノコギリをひく度にブレが起こり、かなりしっかりとキートップを支える必要があったこと。連続したキートップ材は全部で6本あるが、すべての裁断作業で同じ余裕がみられたので、多少の個体差があっても、このガイドレールはもう少し幅を狭めても良い気がする。

photophotophoto 作業台の効果は抜群だが、ガイドレールがあと少しキートップ幅にピッタリなら……(左)、89個のキートップを裁断したら少し両手を休ませて次の作業に取りかかる鋭気を養う(中)、裁断した89個のキートップを研磨補助材に貼り付けた2種類のサンドペーパーで磨く(右)

 89個のキートップを裁断し終わったなら、次は第2行程だ。2種類のサンドペーパーでキートップの裏側面を中心に丁寧に磨き、ノコギリを使った裁断でできてしまった細かなバリを取り除く。続いてキートップをキーボードベースに取り付けるため、樹脂製のジョイントパーツをキートップ裏側に取り付ける。ジョイントパーツはSとLサイズの2種類があり、Sサイズは「横使い」と「縦使い」の2通りがあるため、実際には3種類の取り付け方式が混在する形となる。キートップの種類によって使用するジョイントパーツの種類や向きが異なるので、ここは説明書を参照した慎重な作業が必要だ。

photophoto サンドペーパーでは軽くなでるように磨く。TVを見ながらでもできる軽作業だ(左)、次は磨き上がった89個のキートップに2種類のジョイントツールを取り付ける(右)、

 キートップ裏側へのジョイントパーツの取り付けは付属の小型ハンマーとマイナスドライバーの2つの道具で行う。ジョイントパーツが押し込まれるキートップ裏の十時型をした穴の周囲にバリが付着しており、ジョイントパーツを確実に打ち込めないと予想される場合は、まず最初にバリをキレイに取り除く作業が必要かもしれない。

photophotophoto ジョイントツールは指先で押し込み、マイナスドライバーとハンマーでしっかり打ち込む(左)、バリが残っている場合は事前にカッターなどで整形する(中)、大小2種類のジョイントツールと小は2種類の方向で、3種類のキートップができる(右)

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