カシオアメリカは1月6日、米国ラスベガスで開催されているInternational CESのプレスカンファレンスで、デジタルカメラ「EXILIM」の米国2008年春モデルラインアップを発表した。
会場でまず披露されたのは、世界最速の連写が可能なフラッグシップモデル「EXILIM PRO EX-F1」(関連記事:“世界最速”連写デジカメ――カシオ、EXILIM PRO「EX-F1」)。2007年8月にプロトタイプの技術発表(関連記事:カシオ、世界最速の“次世代デジタルカメラ”)がなされ、600万画素CMOSの最大記録画素数を保持したまま60枚/秒の超高速連写ができることや、超スロー映像の撮影が可能なことがアナウンスされていたが、今回の製品版発表ではビデオモードでのフルHD映像記録という特徴も備えていることが判明した。
コンパクトモデルの「EXILIM CARD EX-S10」は、1000万画素クラスのデジタルカメラとして世界最小・最薄の約94.2(幅)×54.6×(高)×15(奥行き)ミリのボディサイズを実現した。手ブレ/被写体ブレの収まりや笑顔などに反応するオートシャッター機能を備えている。液晶サイズは2.7インチで、高輝度・高コントラストの「Super Clear LCD」を搭載。さらに動画はH.264とAACの映像/音声圧縮規格を採用することで、同規格を採用するiTunesへシームレスに動画を取り込むことが可能となっている。アメリカでの販売価格は249ドル。
そのほか、同じくオートシャッター機能やH.264/AACをサポートした810万画素デジタルカメラ「EXILIM ZOOM EX-Z80」(199ドル)や、広角28ミリレンズを採用した1010万画素の「EXILIM ZOOM EX-Z100」(279ドル)、手ブレ補正機能を採用した1010万画素の「EXILIM ZOOM EX-Z200」(329ドル)をラインアップする。
カシオ計算機の執行役員で開発本部 QV統轄部長の高島進氏はカンファレンスで、デジタルカメラの技術進化を3世代に分けて説明。LCDモニターを搭載した最初期が「第1世代」、ボディの薄型化やモニターの巨大化を図ってきた近年が「第2世代」とし、2008年モデルで搭載されたハイスピードシャッターやオートシャッター機能は「第3世代」の技術と位置づけた。また今後のマーケット拡大のために、新たな付加価値の提案が必要であることをアピールした。
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