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“第3世代”のデジタルカメラ――米カシオ、「EXILIM」2008年春モデルを発表2008 International CES

» 2008年01月07日 18時28分 公開
[山田祐介,ITmedia]

 カシオアメリカは1月6日、米国ラスベガスで開催されているInternational CESのプレスカンファレンスで、デジタルカメラ「EXILIM」の米国2008年春モデルラインアップを発表した。

photophoto EXILIM PRO EX-F1

 会場でまず披露されたのは、世界最速の連写が可能なフラッグシップモデル「EXILIM PRO EX-F1」(関連記事:“世界最速”連写デジカメ――カシオ、EXILIM PRO「EX-F1」)。2007年8月にプロトタイプの技術発表(関連記事:カシオ、世界最速の“次世代デジタルカメラ”)がなされ、600万画素CMOSの最大記録画素数を保持したまま60枚/秒の超高速連写ができることや、超スロー映像の撮影が可能なことがアナウンスされていたが、今回の製品版発表ではビデオモードでのフルHD映像記録という特徴も備えていることが判明した。

photophotophoto 60枚/秒の高速連写でラケットにボールが当たる瞬間といった決定的なシーンを逃さず撮ることができるほか、バッファを使ったプレレコード機能(パスト連写)を利用すれば、シャッターが間に合わなかった際にもそれ以前にさかのぼってベストショットを探すことができる

 コンパクトモデルの「EXILIM CARD EX-S10」は、1000万画素クラスのデジタルカメラとして世界最小・最薄の約94.2(幅)×54.6×(高)×15(奥行き)ミリのボディサイズを実現した。手ブレ/被写体ブレの収まりや笑顔などに反応するオートシャッター機能を備えている。液晶サイズは2.7インチで、高輝度・高コントラストの「Super Clear LCD」を搭載。さらに動画はH.264とAACの映像/音声圧縮規格を採用することで、同規格を採用するiTunesへシームレスに動画を取り込むことが可能となっている。アメリカでの販売価格は249ドル。

photophotophoto EXILIM CARD EX-S10(左)。本体背面の右上についた動画ボタンで素早く動画モードに切り替えることができる(中央)。4種類のオートシャッター機能を搭載(右)
photo 左列からEXILIM CARD EX-S10/EXILIM ZOOM EX-Z80/EXILIM ZOOM EX-Z100/EXILIM ZOOM EX-Z200

 そのほか、同じくオートシャッター機能やH.264/AACをサポートした810万画素デジタルカメラ「EXILIM ZOOM EX-Z80」(199ドル)や、広角28ミリレンズを採用した1010万画素の「EXILIM ZOOM EX-Z100」(279ドル)、手ブレ補正機能を採用した1010万画素の「EXILIM ZOOM EX-Z200」(329ドル)をラインアップする。

 カシオ計算機の執行役員で開発本部 QV統轄部長の高島進氏はカンファレンスで、デジタルカメラの技術進化を3世代に分けて説明。LCDモニターを搭載した最初期が「第1世代」、ボディの薄型化やモニターの巨大化を図ってきた近年が「第2世代」とし、2008年モデルで搭載されたハイスピードシャッターやオートシャッター機能は「第3世代」の技術と位置づけた。また今後のマーケット拡大のために、新たな付加価値の提案が必要であることをアピールした。

photo 執行役員で開発本部 QV統轄部長の高島進氏

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