カシオ計算機は1月7日、毎秒60枚という超高速での連写機能を備えたデジタルカメラ新製品“EXILIM PRO”「EX-F1」を発表した。3月下旬から販売を開始する。価格はオープンで市場想定価格は13万円前後。「60枚/秒の超高速連写は民生用デジタルカメラでは世界最速」(同社)。
昨年8月31日に発表した“次世代デジタルカメラ”を製品化したもの。
同社の最新技術を駆使した有効600万画素1/1.8型高速CMOSセンサーと高速処理LSIを搭載することで、デジタル一眼レフカメラのハイエンド機でも実現していない毎秒60枚という超高速での静止画連写を可能とした。また、同システムを動画撮影にも生かし、最大1200fps(336×96)ハイスピード動画撮影も行える。撮影速度は1200fpsのほか600fps(432×192)、300fps(512×384)の3段階から選択。さらに、1920×1080/60fpsのフルハイビジョン高画質動画も撮影可能。「一瞬の動きをより細かく捉えることができる静止画の超高速連写や動画のハイスピード撮影によって、決定的瞬間や肉眼では見えない動きが撮影できる」(同社)。
シャッターを押す前の画像を60枚/秒の高速連写で(最大60枚まで)記録できる超高速連写機能「パスト連写」を搭載したほか、目の前の素早い動きを液晶モニターではスロー画像で表示、決定的瞬間をスローで見ながら撮影できる「スローライブ」、最速7枚/秒のスピードで最大20枚までフラッシュを使った連写が可能な「フラッシュ連写」など、高速連写性能を生かしたユニークな機能を搭載している。
主な仕様は下記の通り。
製品名 | EXILIM PRO「EX-F1」 |
---|---|
有効画素数 | 600万画素 |
撮像素子 | 1/1.8型高速CMOSセンサー、総画素数660万画素 |
連写機能 | 最大60枚/秒(600万画素) |
ハイスピード動画撮影 | 512×384(300fps)、432×192(600fps)、336×96(1200fps) |
静止画記録形式 | RAW(DNG)、JPEG(Exif Ver2.2) |
動画記録形式 | MOV形式(H.264/AVC準拠、IMA-ADPCM) |
レンズ | 9群12枚、F2.7〜F4.6、光学12倍ズーム(35mm判換算で36〜432mm) |
モニター | 2.8型ワイドTFTカラー液晶、約23万画素 |
電子ファインダー | 0.2インチ、約20万画素カラー液晶 |
外形寸法 | 127.7(幅)×79.6(高さ)×130.1(厚さ)ミリ |
重量 | 約671グラム(電池、付属品別) |
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