今回のビデオカメラ特集では、すでにソニー製品として“ハイブリッドプラス”ハンディカム「HDR-UX20」(レビュー)を掲載ずみだ。ただ、ソニーは同時に全7機種もの新モデルを発表しており、その中には記録メディアに大容量HDDを採用したAVCHDハンディカムも含まれている。
ラインアップは「HDR-SR12」(120GバイトHDD搭載)と「HDR-SR11」(60GバイトHDD搭載)で、HDD容量と本体のカラーリング(ブラックとシルバー)、質量(SR11のほうが約10グラム軽い)を除けば、性能・機能面での違いはない。
また、「HDR-UX20」はどちらかというとエントリー向けの仕様となっていたが、この「HDR-SR11/SR12」では総画素数566万画素の1/3.13型クリアビッドCMOSセンサーを搭載。従来機種(HDR-SR7/SR8)と比較して、総画素数が250万画素ちかく向上したうえ(HDR-SR7/SR8は総画素数320万画素)、有効画素数に関しても動画撮影時で381万画素(16:9時)、静止画撮影時で508万画素(4:3時)と大幅にアップしている。
さらに目を引くのが液晶モニタだ。「HDR-UX7」の3.5型には及ばないものの、ほぼ同じサイズとなる3.2型で、しかも92.1万ドットのエクストラファイン液晶を新たに採用。大多数の家庭用ビデオカメラが搭載している20万ドット前後の液晶モニタと見比べると、その差は歴然としている。
撮影時に映像が細部まで確認できるのはもちろんのこと、再生モードでのビジュアルインデックス(6枚または12枚のサムネイル表示)でも、各々のシーンの内容が十分に把握可能なレベルだ。色調は偏りなく正確なうえ階調表現も十分で、視野角も広い。また、ARコート(反射防止処理)により、明るい場所でも見やすくなっているが、さすがに、直射日光が当たるような場所でもまったく問題なし、とはいかないようだ。
今回試用した「HDR-SR12」は前述のとおり、ボディカラーがブラックでまとめられている。サイズは83(幅)×76(高さ)×138(奥行き)ミリで、幅は結構あるものの、高さや奥行きはさほど気にならず、実際に持ち歩いていても苦労するほどではない(もちろん「ポケットにも楽に入る」とはいかないが)。一方、質量は約650グラム(付属バッテリー装着時)で、片手で長時間構えるのは厳しいかもしれないが、逆に両手でしっかりと構えれば、ふらつきを抑えられる。
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