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コンパクトボディに注目、高画質化&大容量HDDハンディカム――ソニー「HDR-SR12」レビュー(1/4 ページ)

» 2008年02月26日 08時30分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 今回のビデオカメラ特集では、すでにソニー製品として“ハイブリッドプラス”ハンディカム「HDR-UX20」(レビュー)を掲載ずみだ。ただ、ソニーは同時に全7機種もの新モデルを発表しており、その中には記録メディアに大容量HDDを採用したAVCHDハンディカムも含まれている。

 ラインアップは「HDR-SR12」(120GバイトHDD搭載)と「HDR-SR11」(60GバイトHDD搭載)で、HDD容量と本体のカラーリング(ブラックとシルバー)、質量(SR11のほうが約10グラム軽い)を除けば、性能・機能面での違いはない。

photo 120Gバイトの内蔵HDD、および、メモリースティックDuoへのハイビジョン撮影が可能なソニー「HDR-SR12」。HDD容量が60Gバイトで、本体カラーがシルバーの「HDR-SR11」もラインアップされている

 また、「HDR-UX20」はどちらかというとエントリー向けの仕様となっていたが、この「HDR-SR11/SR12」では総画素数566万画素の1/3.13型クリアビッドCMOSセンサーを搭載。従来機種(HDR-SR7/SR8)と比較して、総画素数が250万画素ちかく向上したうえ(HDR-SR7/SR8は総画素数320万画素)、有効画素数に関しても動画撮影時で381万画素(16:9時)、静止画撮影時で508万画素(4:3時)と大幅にアップしている。

 さらに目を引くのが液晶モニタだ。「HDR-UX7」の3.5型には及ばないものの、ほぼ同じサイズとなる3.2型で、しかも92.1万ドットのエクストラファイン液晶を新たに採用。大多数の家庭用ビデオカメラが搭載している20万ドット前後の液晶モニタと見比べると、その差は歴然としている。

photo 3.2型ワイド/92.1万画素という高解像度のエクストラファイン液晶を搭載。サイズも比較的大きめなので、撮影時のプレビューでも細部までしっかりと確認できる。さらに、x.v.Colorにも対応ずみ

 撮影時に映像が細部まで確認できるのはもちろんのこと、再生モードでのビジュアルインデックス(6枚または12枚のサムネイル表示)でも、各々のシーンの内容が十分に把握可能なレベルだ。色調は偏りなく正確なうえ階調表現も十分で、視野角も広い。また、ARコート(反射防止処理)により、明るい場所でも見やすくなっているが、さすがに、直射日光が当たるような場所でもまったく問題なし、とはいかないようだ。

従来よりも奥行きが短くなり、使い勝手もやや向上

 今回試用した「HDR-SR12」は前述のとおり、ボディカラーがブラックでまとめられている。サイズは83(幅)×76(高さ)×138(奥行き)ミリで、幅は結構あるものの、高さや奥行きはさほど気にならず、実際に持ち歩いていても苦労するほどではない(もちろん「ポケットにも楽に入る」とはいかないが)。一方、質量は約650グラム(付属バッテリー装着時)で、片手で長時間構えるのは厳しいかもしれないが、逆に両手でしっかりと構えれば、ふらつきを抑えられる。

photophoto モード切り替え兼用電源スイッチの中央にスタート/ストップボタンを配置。「HDR-UX20」と同様に、スリープモードを利用可能な「クイックオン」ボタンも用意されている(左)、本体前面の底部近くに「CAM CTRL」ダイヤルを装備。一体化されている「MANUAL」ボタンを押し込めば、ダイヤルを回すことで、「フォーカス」「カメラ明るさ」「AEシフト」「WBソフト」のいずれかをマニュアル調整できる(右)
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