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スリムボディに賢さをプラス――カシオ「EXILIM CARD EX-S10」レビュー(1/5 ページ)

» 2008年03月21日 10時21分 公開
[小山安博,ITmedia]

 カシオ計算機のコンパクト&スリムデジカメ「EXILIM CARD」シリーズに新製品、「EXILIM CARD EX-S10」が登場した。1000万画素クラスのデジカメとしては世界最小・最薄(1月29日時点、同社調べ)というスリムなボディには、新たな面白い機能も搭載されている。

photo EXILIM CARD EX-S10

扱いやすい薄型コンパクト

 EX-S10の本体サイズは94.2(幅)×54.6(高さ)×15(厚さ)ミリ、約113グラムと薄型軽量。ボディは精密な印象のデザインで高級感もあり、5色のカラーバリエーションも含めて、誰が、どんな状況で持っても違和感のない感じだ。薄型でフラットなデザインなので、ワイシャツの胸ポケットや女性の小さなバッグにも楽にしまえる。

photophoto フラットな薄型ボディ。レンズスペックはいたって普通だが、とにかくこのスリムサイズに収まっているのがうれしい

 背面には2.7型ワイドTFT液晶を搭載。解像度は959×240ピクセルの約23万画素で広視野角・高輝度の「高性能クリア液晶」を採用している。上下左右の視野角はかなり広く、かなり無理な体勢でも十分に構図を確認できる。

photo 本体背面には大型のワイド液晶を搭載。特に目新しさのないボタン配置だが、その分迷うことなく使える。右上にある赤いムービーボタンが目を引く

 背面のボタンは円形の十字キーの中央にコントロールボタン、十字キー左上にダイレクトON再生ボタン、右上にダイレクトON撮影ボタン、左下にMENUボタン、右下にベストショットボタンを配置。さらに右上端にはムービーボタンが新設されている。

 ベストショットボタンとムービーボタンを搭載したことで、EX-S10は撮影モード切り替えるためのモードダイヤルが省かれている。基本的な撮影はそのまま行えばいいし、シーンにあった最適な設定で撮りたいならベストショットボタンを押して選び、動画はそのままムービーボタンを押せば撮影が始まる。いちいちダイヤルを回す手間はなく、シームレスにモードが切り替わるのは便利だ。

 撮像素子は1010万画素の1/2.3型CCD。レンズは35ミリ換算で約36〜108ミリをカバーする光学3倍ズームレンズ。F値はF2.8〜F5.3。EXILIM CARDシリーズは、最近は38ミリスタートのレンズがほとんどだったのでわずかに広角寄りになっている。

photophoto 高級感のあるボディは、シンプルで老若男女を問わず所有しやすい

 ズーム速度は速く、全体的な起動やAF、レリーズタイムラグなどのレスポンスは相変わらず良好。カメラを構えてシャッターを押す、という基本的な使い方で不満を感じることは少なそうだ。

photo 本体上部。電源ボタンは補足押しにくいが、その分、誤動作は少なそう。ズームレバーが一体化しているシャッターボタンは押しやすい
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