ソニーのBRAVIA「M1シリーズ」は、豊富なカラーバリエーションを持つポップな液晶テレビ。単に大型テレビをスケールダウンしたような製品が多い中、明らかに小型テレビのために設計されたデザインが特徴だ。今回は、20V型の「オレンジ」をチョイスしてその外観と機能性をチェックしていこう。
M1シリーズのボディは、フラットな面とやわらかな曲線で構成されている。「ループ」と呼ばれる“すり鉢”状の枠が画面をぐるりと囲み、そのままスタンドになるという面白いアプローチだ。
店頭販売用のスタンダードカラーには、ホワイト、ピンク、ブルー、オレンジ、グリーン、ブラックの6色がある。このうちブラックを除く5色はベゼルがホワイトのため、実質的にループの色イコール本体カラーだ。ただし、ブラックモデルだけは男性のニーズを考慮してベゼルや付属のリモコンまで黒で統一した。
一方、直販サイトの「sony style」および「e-Sony Shop」では、ユーザーがベゼルとループの色を選択できる「スペシャルカラーエディション」を用意している。ベゼルはペールカラー(淡い色)のピンク/グリーン/ブルー/オレンジから、ループはシルバーもしくは同色のカラーを選択可能。全体が同一色のテレビは、インテリアの中でそのワンポイントが主張しすぎることもあるが、同機の場合は淡い色調を採用することで調整している。色の組み合わせ次第でさまざまなインテリアに適用できるだろう。
ところで、写真を見て“スピーカーはどこ?”と思った人もいるかもしれない。実は、スピーカーはボディの下面にあり、下向きに出た音がループ(スタンド)にぶつかって前に出てくる仕組みになっている。実際に聴いてみると、音質自体は“サイズ相応”ながら、音の出所が分かりにくくなるためか、アンダースピーカータイプにありがちな画面と音場の違和感は緩和される印象だ。
背面には、チルト機構を兼ねた可動式のスタンドがある。スタンドの先端にはローラーが付いていて、本体を押すだけで角度を調節可能。チルトの角度が増すとフットプリントが後ろ側に広がる点は注意が必要だが、手軽に角度を変更できる。なお、一見して分かるようにスイーベル機構は備えていないが、小型テレビの場合は本体ごと向きを変えればいいだろう。重量は16V型で5.3キロ、20V型でも7.4キロだ。
ユーザーの好みでハンドルを追加できる点もユニークだ。ハンドルと4本のネジが同梱されていて、プラスドライバーで背面のねじ穴に固定するだけ。取り付けた後もデザイン的な統一感は失われず、またテレビを見ていても目に入りにくい位置になっている。
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