では60枚全部保存するのにどれだけ時間がかかるか。SDメモリーカードは書き込み速度によってclass2、class4、class6に分けられている。数字は最低保障書き込み速度。それぞれ2Mバイト/秒、4Mバイト/秒、6Mバイト/秒を保証している。
手元にあるいくつかのSDメモリーカードで調べてみた。
パナソニックのclass4、さらにそれに相当すると思われるサンディスクのUltra II、レキサーのPlatinum IIで、600万画素/FINEモードの画像を60枚まとめて書き出すのにかかった時間はだいたい24〜27秒。30秒近い。class6相当のサンディスクのExtreme IIIやレキサーのProfessionalでは17〜18秒で書き込みが完了した。この10秒近い差は撮影の現場ではかなり大きい。
よってclass6相当以上の超高速SDHCカードが必要といえる。撮影後の書き込みを待っている間に次の撮影チャンスを撮り逃すこともあるので(というか何度もあった)これは大事だ。
もっとも、毎回60枚撮る必要がある訳でもない。連写速度を落としてシャッターを速く離せばそこで撮影は終わる。
ボディは前述した通り、かなり大ぶりでグリップがしっかりしたタイプ。ファインダーはEVFと液晶モニターで、EVFはちょっと小さくて見づらい。液晶モニターをメインに使うことになるかと思う。
操作系は超高速撮影に特化した作り。上面には撮影モードダイヤルと向かいあって連写ダイヤルがある。連写ダイヤルを回せばすぐに連写モードに入れるというわけだ。
もうひとつ、鏡胴まわりのリングもフォーカスやズームのほか、連写速度にも割り当てられる。
細かい設定は上下キーで。背面の液晶モニターは2.8インチのワイドタイプで、右端に撮影情報が表示される。上下キーを押すことでその撮影情報に直接にアクセスできる。
画像サイズやISO感度、ホワイトバランス、露出補正、測光モード、フォーカスモードが標準。さらに連写モードによっては連写速度、パスト連写時の前後の配分などを指定可能だ。
フォーカスモードは中央固定、フリー(矢印キーで場所を自由に指定)のほか、自動追尾モードも装備(高速連写時は利用不可)。自動追尾にすると、一度つかまえた被写体を追いかけてくれる。
パラメータ変更や絞り・シャッタースピードは背面のコントロールダイヤルでも変更可能だ。
使ってて気になったのは、起動がちょっと遅いことくらいか。4〜5秒かかる。
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