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9.11後のNYを舞台に、親友同士の心の交流を綴った感動ドラマ「再会の街で」が、6月25日にBlu-ray Discでリリースされる。特典は、撮影風景を楽しめる“「再会の街で」の舞台裏”、ジャム・セッション、フォト・ギャラリー、予告編集を収録している。
アラン・ジョンソン(ドン・チードル)は、NYで働く歯科医。最愛の妻と2人の娘に囲まれ、幸せな日々を過ごしていた。だが、内心では家庭と仕事に縛られる生活を息苦しく感じ、同じビルで働く精神科医アンジェラ(リヴ・タイラー)を仕事帰りに待ち伏せ、友人の相談と称して、自分の身の上相談を繰り返していた。
そんなある日、アランは消息が途絶えていた大学時代のルームメイト、チャーリー・ファインマン(アダム・サンドラー)を街で見かける。チャーリーは、9.11のテロ被害で妻子を亡くし、家族の記憶を封印し、家でテレビゲームばかりしながら暮らしていた。
チャーリーのエキセントリックな行動に振り回されながらも、アランは気が置けない友達との再会で、生活にハリを取り戻していく。家族のことに触れられると人が変わったように暴力的になるチャーリーを心配し、アランはセラピーに通うよう説得するが……。
チャーリーが興味を示すのは、ロックの名盤とゲーム「ワンダと虚像」、そしてキッチンのリフォームだけ。アランもそれに付き合い、いつしかのめり込んでいく。最初はアランがチャーリーに救いの手を差し伸べる展開だが、実は、助けを求めているのはチャーリーだけでなく、アランも、だ。家族を失ったチャーリー、自由を失ったアラン、2人は互いを必要としていたのだ。
主演2人の哀愁たっぷりの名演に注目。ドン・チードルは「ホテル・ルワンダ」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた実力派。一方のアダム・サンドラーは「ウォーターボーイ」「50回目のファースト・キス」などで知られる、全米では大人気のコメディ俳優。そのサンドラーが、今回はかなりのイメチェン、狂気の演技が真に迫り、存在感を発揮している。監督・脚本は「インディアン・サマー/タマワクの英雄たち」「ママが泣いた日」のマイク・バインダー。
音楽も本作の魅力。ザ・プリテンダーズ、ブルース・スプリングスティーン、ザ・フーの曲名「Love,Reign O’ver Me」(原題「Reign Over Me」はこの曲に由来している)など、いずれの曲もそのシーンにマッチしている。
つらい時を乗り越えるには、手助けをしてくれる友人が必要である。コミュニケーションの大切さをそっと教えてくれる、おススメ作品。
関連サイト:http://www.sonypictures.jp/movies/reignoverme/(公式サイト)
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