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撮影シーンを選ばない万能ズームデジカメ――ニコン「COOLPIX P80」レビュー(2/5 ページ)

» 2008年07月02日 10時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

2.7インチの大きな液晶モニターと豊富なマニュアル系機能

小ぶりできゅっとしまったP80。電源をオンにしてフラッシュをポップアップ(写真=右)。使用時の、レンズがせり出た状態の方がデザインがまとまってよい
グリップ側から。シャッターボタンが斜めについており、人差し指が自然にかかるのがよい(写真=左)。上面から。グリップ上にズームレバーとシャッターボタンがあり、その手前に電源ボタン。モードダイヤルはPSAMの各ポジションとシーン、スポーツ連写、セットアップなど(写真=右)
操作部のアップ。背面の上に電子ダイヤルが装備されているのも、同社のデジタル一眼レフと同じ

 ボディは小ぶりながらグリップしやすい形状でなかなか使いやすい。上面にモードダイヤルがあり、環境設定のSETUPもダイヤル上にある。モードダイヤルにはPASMのマニュアル系モードとシーンモードなどがあるが、スポーツだけは独立した項目として用意されている。

スポーツ連写モードにすると、選べるメニュー項目はこれだけとシンプルになる。高速連写Hにすると約13コマ/秒の超高速連写が可能。さらにMだと約6コマ/秒、Lだと4コマ/秒になる

 それが「スポーツ連写モード」。高倍率ズーム機だと(運動会を含む)スポーツ写真需要が多くなるからか、専用のモードをダイヤル上に用意している。このモードにすると画像サイズは3Mに固定されるが、そのかわり、約13コマ/秒の高速連写が可能になる。同クラスのカメラとしては破格の連写速度で、これなら3M固定でも使える、と思う人も多いだろう。これはなかなか楽しい。

 ちなみに通常の撮影モードで連写すると約1.1コマ/秒となる。さらにインターバル撮影機能も持っている。

背面はディスプレイ関連のボタンをアイピースの両端に置いたことでシンプルになっている。2.7インチの大きな液晶モニターが目立つ。視野角が広くて便利なのだが、ローアングルで撮ろうとすると上にあるアイピースの出っ張りがモニターにかかって少し邪魔してしまうのが残念。見え具合も悪くないので普段はアイピースをのぞいて光学ファインダーで撮るのがいいかと思う

 背面には2.7インチの大きな液晶モニターと光学ファインダーが仕込まれた接眼部がある。液晶モニターは屋外でも結構明るくて見やすいが、撮影時は実際より明るめに表示される傾向があり、慣れないとついマイナスの補正をかけて撮り直して逆に失敗するというケースも。

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