実はこの連載も100回目。
もともとは、「コンパクトデジカメを持っているけど、カメラの知識はあまりない」、あるいは「カメラが特に好きなわけじゃないけど、きれいに撮れたらうれしい」という人に向けて、難しいことを知らなくてもいろんな写真が撮れますよ、だからいろんなところでたくさん撮りましょう、というコンセプトで始まった連載だ。2006年9月にはその抜粋が単行本として発売されたりもした。
でもいつのまにかデジタル一眼レフが急速に普及し、ちょっとした観光スポットへ行くと首からデジタル一眼レフをさげた人を大勢見るようになったきた。世の中、変わったものである。そこで、この連載も(今までちょくちょく扱ってきたけれど)、明示的にデジタル一眼レフを使う回数を増やすことにした。
とりあえずデジタル一眼レフの基本の基本を100回記念でやっとこう、となるとやはり、カメラの持ち方からかな、と思うわけである。ちょっと退屈な話になるかもしれないけどお付き合いを。
どんな持ち方をしてもとりあえず撮れるコンパクトデジカメと違い、ファインダーの接眼部をちゃんとのぞかないと撮れない「一眼レフ」だと持ち方は自ずと限られてくる(ライブビュー利用時は例外だ)。
一眼レフの持ち方は「三点で支えるのが基本」といわれる。左手と右手とおデコである。
おデコをカメラに押し付けたらファインダーをのぞけないので、実際にはおデコではなくまゆ毛の下あたりを、ファインダーの上にある目当てゴムに押し付ける感じ。
最近、液晶モニターに顔の脂が付くのを嫌うのか、お化粧がカメラに付いちゃうのを嫌うのか、コンパクトデジカメの習慣からか顔をカメラにくっ付けないように構える人を見かけるけれども、カメラと顔は多少くっつけた方が安定する。
ファインダーを左目で見るか右目で見るかは、その人の「利き目」しだいなので何ともいえない。利き目でのぞき込んだ方が撮りやすいのは確かだもの。どちらでもOK、という人は、右目でのぞき込むことをオススメする。そうすると、左目はカメラの外側に出るからだ。
ときどき左目をあければカメラを構えたままファインダー外の周辺の状況がつかめるというのは何かと安心だし便利なのである。
で、左手はレンズを下から支える。
ときどき左手でボディを持つ人がいるけれども、それは不安定なのでお薦めしない。左手はレンズが基本。ズームレンズの場合はズームリングを持っておけばズーミングの微調整をしながら撮れる。
「三点で支える」とはいっても、一番大事なのは左手だ。
右手はあまり力を入れないでグリップを握る。右手に力が入りすぎるとブレやすいからね。
そして、両脇をしめる。脇をしめると二の腕が体の側面につく。すると動くのはヒジから先だけになるのでカメラが安定する。
一眼レフは撮影時に内部のミラーが上下するので、その振動がどうしても手に伝わり、慣れないとそれで手ブレしちゃう。
エントリー向けの安いカメラほどボディが軽くてミラーの影響を受けやすいので注意。高いカメラはボディが重いのでその分安定するし、ミラーのショックを吸収するような構造になってるからブレにくいのだ。
望遠レンズのように重くて長いレンズを持つときは、体を少し半身にして、左手でレンズをしっかり支えるのがいい。
縦位置で構えるとき、右手を上にする人と右手を下にする人がいる。これはどちらでもOK。右手を上に構えるときは左手のヒジをしっかり体に密着させてレンズを下から支えること。右手を下にするときは右手のヒジを同様に。
ちなみにわたしは右手を上にする方が撮りやすく感じるため、そうすることが多い。
手ブレ(あるいは自分の体力)が心配なときは、身体をどこかにもたれさせる、低い位置で撮るときは片ひざをついてヒザにヒジののせてレンズを支えるなど、姿勢が安定するよう工夫したい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR